The War on Crypto Was Always About Control - LewRockwell [LINK]
【海外記事より】米国のベッセント財務長官は、イランに関連する複数のデジタルウォレットを制裁対象とし、3億4400万ドル相当の暗号資産(仮想通貨)を凍結したと発表しました。エコノミストのマーティン・アームストロング氏は、この出来事を単なる中東情勢の一環としてではなく、政府による暗号資産への支配力が強まっている実態を示す重要な転換点であると指摘しています。多くの愛好家は、暗号資産が政府の権力が及ばない「システムの外部」に存在すると信じてきましたが、今回の措置はその幻想を打ち砕くものとなりました。
ブロックチェーンの取引記録は公開されており、政府が取引所や決済業者、ステーブルコインの発行体に法令遵守を強制すれば、エコシステム全体に対して強力な影響力を行使できます。実際に、ステーブルコイン最大手のテザー社は当局に協力し、制裁対象となった資金のアドレスを凍結しました。政府がプロトコルや発行体のレベルでウォレットを凍結できるようになった事実は、デジタル資産が政府の意のままに操作可能な「プログラム可能な金融執行ツール」へと変質したことを意味しています。
アームストロング氏は、政府が自国の債務危機に直面すると、資本規制や徴税、監視を妨げるいかなる存在も許容しなくなると警告しています。現在はイランが対象ですが、将来的にこの仕組みは税務執行や政治的過激主義、さらには環境規制への準拠など、政府が脅威とみなすあらゆる事象に適用される可能性があります。皮肉なことに、匿名性が期待されたブロックチェーンは、今や現金や金よりも詳細に個人の財務履歴を暴き出す、史上最大の監視ツールになりつつあります。
世界は現在、対立する経済圏に分裂し、米国はドルや決済インフラを地政学的な武器として活用しています。今回の凍結劇は単なる制裁のニュースではなく、政府がグローバルなデジタル資金の流れを監視し、隔離し、制御する能力を手に入れたことを示しています。暗号資産が国家の介入を受けないという考えは、もはや過去のものになったと言えるでしょう。この記事は、私たちが直面している金融管理の未来を冷静に予見しています。
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