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2026-05-02

真の和平合意は困難

Iran Plays Tough With Trump - LewRockwell [LINK]

【海外記事より】国際政治学者のジョン・ミアシャイマー氏は、トランプ政権が直面しているイランとの極めて厳しい対立状況を分析しています。現在、ロシアが対米国・イスラエル戦においてイランを勝利させるために深く関与しており、地政学的な構図は複雑さを増しています。イラン側は戦争を終結させるための3段階の提案を示していますが、その内容は米国にとって受け入れがたい条件ばかりです。第1段階は戦争の終結と再戦防止の確実な保証ですが、これはイランに対する米国の交渉力を削ぐことになります。続く第2段階はホルムズ海峡の制圧権に関する合意であり、これがイラン主導となれば、米国とイスラエルにとっては事実上の敗北を意味します。

核問題については、提案の最終段階である第3段階に置かれています。米国とイスラエルはこの問題を最優先事項に据えたいと考えていますが、イラン側にその意思はありません。さらに、イランは核濃縮能力の放棄を断固として拒否しています。トランプ大統領は、かつて自身が10年間にわたって批判し続けてきた核合意(JCPOA)に近い内容でさえ、合意を取り付けることは困難な情勢にあります。これらに加え、地域内の米軍基地の将来や、イランのミサイル開発、武装組織への支援、凍結資産の返還、制裁解除、さらにはイランへの賠償金といった、今回の提案には含まれていない多くの難題が解決を阻んでいます。

一方、イスラエル側には戦争を終わらせる気配がなく、国防相の発言にあるようにイランを徹底的に破壊することを目指しています。米国国内で強大な影響力を持つイスラエル・ロビーも、この強硬姿勢を全面的に支持するでしょう。こうした現実を鑑みると、ミアシャイマー氏は、自身の存命中に真の平和合意が実現する光景を想像することは難しいと述べています。トランプ政権に唯一残された現実的な道は、世界経済が崩壊の淵に追い込まれるのを防ぐため、ホルムズ海峡の開放を優先した部分的な合意を急いでまとめることだけです。世界経済へのダメージはすでに深刻であり、一刻の猶予もありませんが、核濃縮などの核心的な問題で実効性のある合意を得る見通しは立っていないのが実情です。

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