Global oil price hits 4-year high on concerns Iran war could worsen | South China Morning Post [LINK]
【海外記事より】4月30日、世界の原油価格の指標である北海ブレント先物が一時1バレル126.41ドルまで急騰し、約4年ぶりの高値を記録しました。これは、停滞している米国とイランの紛争がさらに悪化し、中東からの石油供給が長期的に途絶することへの強い懸念を反映したものです。一部の専門家からは、和平交渉の決裂により、価格が150ドルに達する可能性があるとの警告も出ています。
今回の価格高騰に拍車をかけたのは、トランプ米大統領がイランの核計画に関する交渉再開を迫るため、一連の軍事攻撃計画について報告を受ける予定であるとの報道でした。現在、世界の石油と液化天然ガスの約5分の1が通過するホルムズ海峡が事実上閉鎖されており、2月後半に軍事行動が開始されて以来、ブレント原油の価格は2倍に、米国指標のWTI原油は約90%も上昇しています。このエネルギー価格の上昇は、世界的なインフレの再燃を招き、米国内のガソリン価格を押し上げることで、年後半の中期選挙を控えるトランプ政権への政治的圧力となっています。
紛争解決に向けた交渉は完全に膠着状態にあります。米国側はイランの核兵器開発疑惑の議論を譲らず、一方でイラン側はホルムズ海峡の制約解除と戦争被害に対する賠償を求めています。トランプ大統領は今月、一時的な停戦を呼びかける一方で、イランの港湾に対して独自の海上封鎖を強行しました。米中央軍によれば、この封鎖によってイラン側は約6900万バレルの石油を販売できず、60億ドル以上の損失を被っているとされています。大統領は、イランが経済的に追い詰められている現状を強調し、封鎖を数ヶ月継続する構えを見せています。
市場関係者の注目は、この米イラン紛争の行方と海峡閉鎖のリスクに集中しており、アラブ首長国連邦(UAE)のOPEC脱退といった長期的な構造変化の影響すら二の次となっています。国際連合開発計画は、この戦争による肥料価格の高騰などで、世界160カ国で3000万人以上が貧困に陥る可能性があると警告しており、経済開発が逆行する事態を危惧しています。緊迫する情勢の中、市場はイラン紛争が数ヶ月に及ぶ供給不足を招くという最悪のシナリオを警戒し続けています。
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