【海外動画より】米国の投資情報番組「Wealthion」において、調査会社ビアンコ・リサーチの社長であるジム・ビアンコ氏が、現在の債券市場の急変と、米連邦準備理事会、いわゆるFRBが直面している新たなインフレの脅威について見解を語りました。
ビアンコ氏は、世界的な国債の売り浴びせと利回りの急上昇を招いている最大の要因は、一言で言えばインフレへの懸念であると指摘します。市場は中東のホルムズ海峡の封鎖に伴うエネルギー供給の停滞が長期化するリスクを現実のものとして捉え始めています。これまで蓄積されていた備蓄の取り崩しによる供給の維持も限界に近づいており、原油価格の上昇に伴って各国の国債利回りが連動して上昇していると説明しました。特にエネルギーを外的に依存する日本などの国々において、その利回りの上昇圧力を強く受けている事実に言及しています。
この状況は金融政策の前提を大きく変えつつあります。数ヶ月前まで市場は年内の利下げを予想していましたが、現在はむしろ年内の追加利上げの可能性を50%の確率で織り込み始めています。ビアンコ氏は、新しく就任したFRB幹部らが政治的な要請から利下げを望んでいたとしても、現在の前年比3.8%という高い消費者物価指数を前にしては利下げの大義名分が失われつつあると分析します。もしFRBがインフレを放置して利下げを強行すれば、債券投資家は一斉に米国債を売却し、さらなる金利上昇を招くリスクがあるため、利上げの議論に踏み込む必要性に迫られていると述べました。
米国経済そのものはデータセンターの建設ラッシュなどに支えられて底堅く推移しているものの、世界的なエネルギー価格の高騰は、アジアや欧州の経済を圧迫し、結果として世界的な景気後退を引き起こす引き金になり得ると警告します。ビアンコ氏は、このような不確実な環境下での投資戦略として、過度なリターンを求めるのではなく、インフレ連動債や通常の債券といった堅実な資産を組み込むことで、5%から7%の現実的な利回りを確保しつつリスクを管理する分散投資の手法が、現在の局面において極めて有効であるとの見解を提示しました。
Jim Bianco: The Fed’s Worst Nightmare Is Here - YouTube
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