【海外動画より】南東ノルウェー大学のグレン・ディーセン教授がホストを務めるポッドキャスト番組に、中央情報局(CIA)で27年間にわたりアナリストを務めた経歴を持つレイ・マクガヴァン氏が出演しました。マクガヴァン氏は、国家情報評価(NIE)の議長を務め、大統領日日のブリーフィング資料を作成していた国際安全保障の専門家です。番組では、現在のウクライナ戦争を巡る情勢や、国際秩序における構造的な変化について長年の分析に基づいた独自の視点が示されています。
マクガヴァン氏は、過去数十年間の歴史を振り返りながら、現在の国際情勢において極めて象徴的な二つの地殻変動が起きていると指摘します。第一の変化は、冷戦期に激しく対立していたロシアと中国の接近です。1960年代には中ソ国境紛争が起き、当時のニクソン政権とキッシンジャー氏がその対立を利用して外交的優位に立ちましたが、現在ではロシアと中国がかつてないほど強固な協力関係を築いています。先週のプーチン大統領による北京訪問はその象徴であり、欧米の同盟関係に対して中ロが二対一の構図で対抗しているのが現状です。第二の変化は、軍事的な均衡の崩壊です。アメリカのトランプ大統領は自国軍が世界最強であると主張していますが、ロシアは通常兵器のみならず、極超音速ミサイルをはじめとする独自の強力な核抑止力を構築し、西側を凌駕する水準に達しているとマクガヴァン氏は分析します。
一方で、ウクライナがロシア国内のエネルギーインフラや学校を攻撃したことで、ロシア国内では大きな憤りが広がっています。しかし、プーチン大統領や中国の習近平国家主席は極めて慎重かつ冷静であり、アメリカのトランプ大統領に対して致命的な選択肢を選ばせるような過度な暴発は避ける構えです。プーチン大統領はトランプ大統領の好む外交的対話を歓迎し、米露の直接的な衝突を回避しつつ、ヨーロッパをアメリカから孤立させる戦略をとっています。ディーセン教授は、欧州の指導者層がロシアへの圧力を強める姿勢を称賛しているものの、ロシア経済や安全保障の根幹が真に脅かされれば、自制の限界を超えて破滅的な直接報復を招くリスクがあると警告します。大国同士が直接戦争を行うというリスクに対して、西側の非合理なイデオロギーが理性的な議論を阻んでいると危惧が示されています。
Ray McGovern: Russia Escalates With New Strategy? - YouTube
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