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2026-05-24

米、力の限界

【海外動画より】米国の著名ジャーナリストであるクリス・ヘッジズ氏、国際政治学者のスティーブン・ウォルト教授、そして同じくジャーナリストのライアン・グリム氏による対談動画において、現在のイランを巡る紛争と米国の国力の限界について冷静な議論が交わされています。ウォルト教授はかねてより、米国の中東における軍事的な関与を縮小させることが自国の国益に適うと一貫して主張してきましたが、現在の事態は米国の主体的な選択ではなく、対立勢力の軍事行動によって中東からの撤退を事実上余儀なくされるという極めて厳しい局面を迎えています。

ウォルト教授は、米国が過去30年以上にわたり中東の安定に寄与してこなかったと詳細に振り返ります。2003年のイラク侵攻などの軍事介入は地域を過度に不安定化させ、結果として過激派組織の台頭を招きました。また、今回のイランへの攻撃によって世界のエネルギーや食料の価格が高騰しており、アジアや欧州の同盟国からは、米国の意思決定能力に対する深刻な不信感が抱かれ始めています。米国とイスラエルの利益は必ずしも一致しておらず、米国が自国の主体性を発揮するためには、現在の誤った軍事支援を停止し、戦争を早期に終わらせる決断が不可欠であると強く訴えています。

ヘッジズ氏は、米国が過去の教訓を活かせずに同様の失敗を繰り返す背景として、軍事産業から資金提供を受けているシンクタンクや、現実離れしたイデオロギーに依存した歪んだ意思決定システムを詳しく挙げます。今回のイラン攻撃も、短期間で現体制が崩壊するという甘い見通しに基づき、十分なチェック機能を経ずに強行されたと批判しています。さらに、イランは数十年にわたり空軍力の劣勢を想定し、山岳地帯の地下に強固なミサイル都市を構築しており、米国の高額な兵器が、ドローンなどの安価な非対称兵器によって効果的に無力化されている実態が詳細に明らかにされています。

対談の最後では、この紛争が長期化すれば、重要な部品や原材料のグローバルな供給網の崩壊が一段と進み、現在の景気後退がさらに深刻な世界大恐慌へと発展する深刻なリスクがあることが強く警告されています。

Chris Hedges, Stephen Walt and Ryan Grim on the Limits of U.S. Power in Iran - YouTube

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