【海外動画より】今回は、コモディティ市場の専門家でありクレーナー・アナリティクスの創設者でもあるアレックス・クレーナー氏が、緊迫する中東情勢と世界経済への影響を独自の視点で分析した動画をご紹介します。トランプ米政権によるイランへの攻撃延期の発表を巡り、世界のエネルギー市場や債券市場には現在大きな動揺が広がっています。クレーナー氏は、原油価格が今後の価格発見プロセスを経てさらに上昇し、過去最高値を更新して1バレルあたり140ドルを超える可能性が非常に高いと指摘します。
クレーナー氏は、米国などの西側金融システムが構造的な債務過多と担保不足に直面していることが、西側諸国による一連の地政学的紛争の背景にあるとの見解を示しています。イランのような天然資源が豊富な国家の支配を試みるのは、その膨大な資源を西側金融システムの新たな担保として組み込むためであると分析します。しかし、イランはアメリカとイスラエルによる体制崩壊の試みに完全に耐え抜き、この地域の主導権を握る軍事的な実力を持つ存在として台頭しているのが現状です。
こうした状況下で、イランは西側帝国の弱点を正確に見抜いており、中東のホルムズ海峡の通航条件として中国元やロシアルーブルなどによる決済を要求することで、ペトロダラー体制の解体を試みているとクレーナー氏は述べます。もしドル以外でのエネルギー取引が定着すれば、米ドルの基軸通貨としての地位は失墜し、西側諸国の債券価格は暴落します。その結果、欧州や英国、そして日本などの国々はハイパーインフレや深刻な経済危機、さらにはかつてのワイマール共和国のような崩壊の危機に直面すると予測します。
米国によるイランへの再攻撃の懸念が消えない中、イランが非対称戦争の手段として周辺地域の広大なエネルギーインフラを破壊した場合、世界の原油供給の最大32%が市場から失われる恐れがあり、世界経済全体に壊滅的な打撃を与えかねません。クレーナー氏は、西側の支配層は体制転換の目標を諦めず攻撃的な姿勢を崩さないため、今後も対立が激化し、世界的な燃料の配給制の導入や価格高騰など、極めて厳しい経済的混乱が長期にわたって続くと冷静に警鐘を鳴らしています。
Alex Krainer: The End of U.S. Supremacy - All-Out War & Economic Demise of The West - YouTube
0 件のコメント:
コメントを投稿