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インフレは税の一種です。しかも普通の税よりも悪質な税です。ところが、この事実はよく理解されていません。それどころか、多少のインフレはむしろ良いことだという嘘が、現在主流の国家主義的な、誤った経済学(ケインズ経済学)や、そこから派生した極端な説 (MMT=現代貨幣理論など) によっ...

2026-05-19

暴君の悲惨な結末

President Donald Trump: "Let Them Eat Cake", by Ron Unz - The Unz Review [LINK]

【海外記事より】歴史上の有名な言葉には、誤解や創作によるものが少なくありません。フランス革命前にマリー・アントワネットが放ったとされる「パンがなければケーキを食べればいい」という言葉も、彼女をおとしめるために後世に捏造された可能性が高いとされています。しかし皮肉なことに、現代のアメリカ人が彼女やフランス革命について記憶しているのは、この偽りの言葉だけです。過去の時代とは異なり、現代にはマイクやカメラが存在しますが、ウェブサイト「アンズ・レビュー」の主宰者であるロン・アンズ氏は、トランプ米大統領はそれらの存在を後悔しているのではないかと指摘します。

トランプ氏はイランとの戦争を開始したものの、当初の期待ほど成功していません。ペルシャ湾からの石油供給が途絶えたことで、米国内のガソリン価格は約30%上昇し、消費者物価インフレ率は3.8%に加速しました。専門家は今後のさらなる物価上昇を予測しており、支持率の低下に直面したトランプ氏は、記者から「イランとの交渉において、アメリカ人の経済状況をどの程度考慮しているか」と問われ、「少しも考えていない」と冷淡に答えました。この発言の動画はSNSで瞬く間に拡散され、批判的なミームの嵐を巻き起こしています。

トランプ氏やその家族、支持者らによる傲慢な行動や、政権内の驚くべき汚職も問題視されています。彼の息子たちは2025年にアメリカ製の金色のスマートフォンを発表して巨額の手付金を集めましたが、出荷は大幅に遅れ、最終的に届いたのはウォルマートで安価に売られている中国製携帯に酷似したものでした。また、トランプ氏はホワイトハウスの東翼を解体して高額な金色の舞踏会場を建設しようとしており、さらに自身のゴルフ場に22フィート(約6.7メートル)の金色の彫像を建てさせました。これらは独裁者のような誇大妄想的行動であり、政権内では富裕な犯罪者への恩赦を巡る利権取引なども横行しています。

今年2月、トランプ氏は国家安全保障の担当官らの忠告に反し、真珠湾攻撃をモデルにした奇襲でイランへの大規模攻撃を独断で開始しました。しかし、アメリカは国際的な法や均衡を無視したこの戦争に完全に敗北し、国の威信を大きく傷つけました。数週間の爆撃でアメリカ側の高度な弾薬の備蓄は底をつきかけた一方、イランのミサイルや発射台の7割以上は健在で、アメリカの地域軍事基地や湾岸のアラブ同盟国の施設は大きな被害を受けました。サウジアラビアやカタールはアメリカとの同盟を解消し、ロシアや中国への接近を検討しています。

イランがホルムズ海峡を封鎖したことで、世界の石油と液化天然ガスの供給の14%が失われ、1970年代を上回る近代史上最悪の供給ショックが起きています。すでにカリフォルニア州ではガソリン価格が1ガロンあたり6ドルを超え、韓国や欧州では燃料の配給制や航空便の運航停止が始まっています。トランプ氏は状況打開の選択肢を持たないまま、さらなる爆撃の再開を画策していると噂されていますが、イラン側は圧倒的な力で報復する構えです。もし紅海まで封鎖されれば世界の石油の2割が失われ、深刻な世界大恐慌へと発展しかねません。国民の経済を無視した最高権力者への怒りは、かつてのブルボン王朝が迎えたような悲劇的な結末を予感させます。

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