【海外動画より】ジャーナリストで著述家のペペ・エスコバル氏は、ノルウェーの国際政治学者グレン・ディーセン氏の対話番組に出演し、中露の戦略的パートナーシップの深化について上海から見解を述べました。同氏は、北京で行われたプーチン大統領と習近平国家主席による首脳会談と、そこで署名された共同声明の歴史的な重要性を強調しています。この声明は、単なる二国間の合意を超え、中露がユーラシアやグローバルサウスを牽引し、国際関係の新たなシステムを構築していくための基盤となる文書であると分析しました。また、両首脳が2時間以上にわたって行った異例の長時間の茶会において、ウクライナ、イラン、そして米国を巡る重要課題の本質的な対話が行われたと言及しています。
エスコバル氏は、西側の主要メディアがこの共同声明の深い意味をほとんど理解しておらず、単なる脅威論として片付けている現状を批判しました。実際の勢力図は大きく変化しており、中露は新シルクロード(一帯一路)構想などの枠組みを明示的に活用し、例外主義を排除した国際法の尊重に基づく平等な多極化秩序を目指していると説明します。さらに、米国による制裁の圧力に対し、中国政府が国内企業に対して米国の制裁を完全に無視し、自国の法律に従うようにとの直接的な指示を出すようになった大きな変化を指摘しました。これにより、中露間の相互投資や天然ガスパイプライン「シベリアの力2」の計画加速など、経済やエネルギー分野での緊密な連携がさらに強まっています。
一方で、新興経済国グループ(BRICS)が直面する深刻な内部摩擦についても具体的な懸念が示されました。ニューデリーで開催された外相会議が共同声明を出せずに幕を閉じたことを挙げ、同氏はグループが機能不全に陥っている現状を指摘しています。背景には、メンバー国であるアラブ首長国連邦(UAE)とイランの対立に加え、インドがイスラエルやUAEを支持してイランと距離を置いている複雑な構図があります。さらに、パキスタンの加盟を巡る思惑もインドの反発を招いており、わずか4か月後に控える首脳サミットまでに、中露両国がこの亀裂を修復して実効性のある合意を導き出すことは極めて困難であるとの厳しい見通しを示しました。
Pepe Escobar: The Russia-China Strategic Partnership Deepens - YouTube
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