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2026-05-06

大統領の精神変調

Has President Donald Trump Lost His Mind?, by Ron Unz - The Unz Review [LINK]

【海外記事より】米国の政治・経済の混迷とトランプ大統領の現状について、歴史家であり政治評論家のロン・アンズ氏が論じています。アンズ氏は、トランプ氏が現在進めているイランとの戦争が、米国の軍事的な敗北だけでなく、大統領自身の精神的な変調を招いているのではないかと指摘しました。同氏によれば、トランプ氏は憲法を無視した関税政策や他国の指導者の拉致といった独断的な行動を繰り返しており、その行動はますます予測不能で非合理なものになっています。

特にイランとの戦争において、米軍は数週間にわたる激しい空爆を行ったものの、イランの軍事能力を実質的に低下させることには失敗しました。むしろ、米国の最新鋭兵器の在庫が急速に枯渇し、国防上の重大なリスクが生じていることが報告されています。アンズ氏は、イランがホルムズ海峡を封鎖したことで世界経済の急所を握られており、トランプ氏が進める海軍による対抗封鎖も効果を上げていないと分析しました。著名な国際政治学者のジョン・ミアシャイマー教授も、この戦争を「米国史上最大の外交政策上の失敗」と呼び、米国はすでに敗北していると断言しています。

経済面でも深刻な危機が迫っています。アンズ氏は、現在の米国の株価が好調を維持しているのは、石油の先物価格が不自然に操作され、現実の供給不足を反映していないためだと警鐘を鳴らしています。実際には、石油や天然ガスの不足により、すでに一部の国で配給制や空の便の運休が始まっており、この供給ショックが本格化すれば、世界経済は1970年代を上回る規模の壊滅的な打撃を受ける可能性があると同氏は予測しています。米国の公的債務がGDPの100%を超えた今、エネルギー価格の高騰によるインフレが金利を押し上げれば、国家破綻の連鎖を引き起こしかねない状況です。

アンズ氏は、トランプ氏が側近に対しても攻撃的な態度を取り、核兵器の使用許可を求めて拒絶されたという驚くべき証言にも触れています。また、ハイテク企業が主導するAI投資への熱狂も、不透明な会計処理によって膨らんだバブルである可能性を指摘しました。同氏は、現実を直視できない大統領の言動と、歪められた経済指標という「砂上の楼閣」が、イラン戦争という衝撃によって一気に崩れ去る寸前にあると見ています。米国の覇権が揺らぐ中で、世界全体が未曾有の大惨事に直面しているという、極めて重苦しい展望が示されています。

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