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2026-05-07

勝利という物語

Trump's Self-Serving Narrative Crashes Against the Reality of War | The Libertarian Institute [LINK]

【海外記事より】米国によるイランへの軍事行動について、コラムニストのテッド・スナイダー氏は、トランプ政権が「勝利」という架空の物語を構築することで、現実の失敗を覆い隠そうとしていると指摘しています。スナイダー氏によれば、ウクライナのゼレンスキー大統領が敗北の責任を回避するために虚偽の物語を作っているのと同様に、トランプ氏もまた、達成されていない目標を「完遂した」と言い換えることで、紛争からの出口を探っているといいます。

トランプ政権が掲げた目標は、政権交代、ミサイル計画の除去、代理勢力との遮断、ウラン濃縮の停止の4点でした。まず政権交代について、トランプ氏は「実現した」と主張していますが、現実は異なります。ハメネイ師の後継者となったモジタバ氏は政権中核の人物であり、これは体制の継続です。ミサイル計画についても「壊滅した」と発表されましたが、情報当局の分析では発射台の60%以上、ミサイルの約半分が健在です。地下基地やおとりによって、多くの戦力が温存されているのが実態です。

地域内の代理勢力が「粉砕された」という物語も現実に即していません。ヒズボラなどは高度な攻撃能力を維持し、米軍基地への攻撃を続けています。最も重大な嘘は核開発に関するものです。トランプ氏はイランが濃縮ウランの引き渡しに同意したと述べていますが、そのような事実はありません。同氏は高濃縮ウランを「核の塵」と呼び変えて過小評価していますが、イランは依然として濃縮技術を保持しています。民間目的の濃縮というイランのレッドラインを、米国は軍事力で動かすことはできませんでした。

巨額の戦費を投じながら目標を達成できなかった政権は、言葉の定義を変えて事態を収束させようとしています。作戦名を「プロジェクト・フリーダム」と改称し、議会回避のために「敵対行為は終了した」と通知しました。しかし実際には、その直後にも米軍がイラン船舶を沈没させるなど戦火は止んでいません。スナイダー氏は、この戦争が勝利ではなく、失敗を隠蔽するためのフィクションで終わらされようとしていると警鐘を鳴らしています。政治家が言葉で現実を歪めようとする中、作り上げられた物語は、米国の真の実力を疑わせる結果を招いていると結んでいます。

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