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2026-05-05

出口のない迷路

Will Trump’s new ploy work? | John Mearsheimer & Trita Parsi - YouTube [LINK]

【海外動画より】アメリカのトランプ大統領が直面しているイラン情勢の深刻な行き詰まりについて、シカゴ大学のジョン・ミアシャイマー教授が鋭い分析を行っています。ミアシャイマー氏は、現在のアメリカの状況を「完全な敗北」と表現し、当初掲げた戦略目標が何一つ達成されていないと指摘しています。

トランプ政権はイスラエルの助言を受け入れ、イランに対して強力な海上封鎖を敷きましたが、これが皮肉にもアメリカ自身を苦しめる結果となっています。海上封鎖は本来、長期的な効果を狙うものですが、その影響で原油価格が高騰し、アメリカ国内のガソリン価格は戦争中よりも高い水準に達しています。ミアシャイマー氏は、イランが受けている経済的打撃は確かに甚大であるものの、イラン指導部が降伏することはないと断言しています。国家の存立に関わる脅威に直面した際、近代国家は想像を絶する苦痛に耐え抜く能力を持っているからです。

一方で、アメリカ国内では経済的苦痛が政治的な危機へと直結しています。中間選挙を控えた共和党議員たちは、終わりの見えない状況とインフレに焦りを募らせており、トランプ氏の政治的立場はイランよりも先に限界を迎える可能性があると分析されています。ミアシャイマー氏は、トランプ氏がこの窮地を脱するために、軍事力の行使というさらなる賭けに出る危険性にも言及していますが、それは事態をさらに悪化させ、世界経済に壊滅的な打撃を与える恐れがあるといいます。

結局のところ、トランプ氏は自らが掲げた「アメリカ・ファースト」の理念に反し、他国の利害に引きずられたことで、出口のない迷路に迷い込んでしまったようです。ミアシャイマー氏は、イランが核濃縮能力を完全に放棄することはないと見ており、トランプ氏がいかにしてこの失敗を「勝利」として演出するかが今後の焦点になると述べています。かつてないほどのアメリカの威信の低下と、中東における安全保障の枠組みの崩壊は、日本を含む国際社会全体に重大な再考を迫るものとなっています。

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