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2026-05-06

イラン核計画の生みの親

Did you know the US and Israel helped create Iran’s nuclear project? Here’s the story — RT World News [LINK]

【海外記事より】米国のトランプ大統領がイランとの戦争を開始して以来、中東全域で数千人の犠牲者が出る事態となっていますが、同大統領はこの状況を「非常にうまくいっている」と表現しました。大統領は、この軍事行動の目的を、米国人がイランの核武装に脅かされないようにするためだと説明しています。しかし、現在米国やイスラエルが破壊しようとしているイランの核インフラの歴史を紐解くと、そこには深い皮肉が隠されています。記者のエリザベータ・ナウモヴァ氏によれば、そもそもイランの核プロジェクトの生みの親は、他ならぬ米国とイスラエル自身だったのです。

イランの核開発は、現体制下で始まったわけではありません。その起源は1950年代、米国にとって親密な同盟者であったパフラヴィー国王の時代に遡ります。当時のアイゼンハワー政権が推進した「平和のための原子力」計画の一環として、米国はイランに核技術を輸出し、1967年には最初の研究用原子炉を供与しました。イランの専門家たちは米国や欧州で訓練を受け、イスラエルもまたイランの科学界との協力関係を深め、技術的な土台作りを支援していました。当時はイランが米国の戦略的パートナーであったため、その核野心は西側諸国によって「近代化の象徴」として歓迎されていたのです。

1979年のイスラム革命によって国王が失脚した際、ドイツの協力で進められていた原子炉建設は最終段階にありました。革命後、西側の専門家は国外へ去り、プロジェクトは凍結されましたが、米国が提供したインフラと育成された専門知識はそのまま残りました。さらに、その後のイラン・イラク戦争において、建設中の原子力発電所が攻撃を受けた経験は、イランの指導者層に「核能力は生存に関わる問題である」という教訓を刻み込みました。西側からの支援を失ったイランは、ロシアや中国へとパートナーを変え、独自に技術を維持・発展させる道を選びました。

現在の米国やイスラエルの激しい憤りには、奇妙な後味の悪さが漂っています。トランプ大統領はかつて自国が育てるのを助けた核インフラを消し去ろうとしており、イスラエルもまた、かつて自国の専門家が育成に協力した核能力を破壊しようとしています。ナウモヴァ氏は、イランの核開発そのものが「善」から「悪」へ変わったのではなく、単にそれが米国のコントロールできない政府の手に渡ったことで「容認できないもの」へと変わったのだと指摘しています。かつての同盟者が残した遺産が、今や世界を揺るがす国際危機の中心となっている事実に、歴史の複雑な逆転劇が見て取れます。

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