Central Banks Added More Gold in March But Big Sales Sent Net Purchases Negative [LINK]
【海外記事より】世界の中央銀行による金への関心が依然として高い中、3月の動向について経済記者のマイク・マハリー氏が報告しています。3月単月で見ると、世界の中央銀行は公式に合計37トンの金を購入しました。しかし、トルコとロシアによる大規模な売却が響き、全体では27トンの純減という結果になっています。それでも、多くの中央銀行は戦略的な資産として金の積み増しを継続しており、特にポーランドの動きが際立っています。
ポーランド中銀は3月に11トンの金を追加し、2026年に入ってからの購入量は計31トンに達しました。これにより同国の金準備高は581トンとなり、準備資産全体に占める割合は約31%まで上昇しています。ポーランド中銀のグラピンスキ総裁は、将来的に金保有量を700トンまで増やし、世界で最も多くの金を保有する「エリート10カ国」入りを目指す意向を示しています。一方、ウズベキスタンやカザフスタン、そして37カ月連続で買い続けているチェコなども着実に保有量を増やしています。中国も購入ペースを加速させており、公表されている金準備高は2313トンに達しましたが、実際にはその2倍以上にあたる5000トン超を秘匿している可能性も指摘されています。
対照的に、一部の国では国内事情により売却を余儀なくされています。トルコは通貨の支えやエネルギーコストの支払いに充てるため、3月に60トンという大量の金を売却しました。ロシアもまた、経済制裁の影響による予算不足を補うために金準備を取り崩し、3月には6トンの純減を記録しています。こうした動きがあるものの、世界全体で見れば、中央銀行による金購入の勢いは歴史的な高水準を維持しています。2025年の通算購入量は前年比で21%減少したものの、2010年から2021年の平均値を大きく上回る863.3トンを記録しました。
中央銀行が金に固執する背景には、インフレ対策だけでなく、ドルの武器化に対する警戒感があります。金は物理的な資産であるため、他国が制裁によって差し押さえることが困難であり、有事の際にも即座に現金化できる利点があります。ワールド・ゴールド・カウンシルの調査によれば、今後12カ月間で世界の金準備が増加すると予想する中央銀行は95%に達しており、減少を予測する銀行は皆無でした。一時的な売却はあるものの、経済的・地政学的な不透明感が続く中で、中央銀行による金へのシフトという長期的な潮流は今後も揺るぎないものと見られています。
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