From Bad Debt to Hard Money | The Rude Awakening [LINK]
【海外記事より】投資専門家のバイロン・キング氏は、現在の世界経済を「不良債権の周期表」になぞらえ、あらゆる債務が限界に達していると警鐘を鳴らしています。米国では現在、学生ローンの残高は1.84兆ドルに達し、自動車ローンも1.6兆ドル規模に積み上がっています。さらに、AI開発やデータセンター建設に投じられた莫大な資本も、収益性が伴わなければ大規模な評価損や計画中止に追い込まれるリスクを孕んでいます。
米連邦政府の財政も深刻です。支出の約40%が借金で賄われており、国債の利払いだけで年間1兆ドルを超えています。エネルギーコストの上昇が物価を押し上げる一方で、実質的な生産性が停滞している現在の状況は、まさに「インフレの台本」通りに進んでいると言えるでしょう。プライベート・クレジットの危機は、ダムの決壊を引き起こす最大の亀裂となる可能性があります。
こうした厳しい見通しに対し、記事は資産の「リスク回避」を最優先すべきだと提言しています。保有するすべての銘柄を再評価し、保有し続ける明確な理由がないものは売却して現金化することを勧めています。1990年にドナルド・トランプ氏が述べた「現金は王様(Cash is king)」という言葉の通り、不況下では現金こそが安値で資産を買うための武器となり、日々の支払いを支える安心感につながります。
一方で、資産防衛とリターンの両立を目指す場として注目されているのが「鉱業」セクターです。2025年初頭に2600ドルだった金価格は、現在4800ドル付近まで急騰しています。人件費や資材費も上がっていますが、この価格上昇は企業の純利益に劇的な恩恵をもたらしています。過去15年間、市場の資金はハイテクなどの成長セクターに集中し、鉱業は資金不足に喘いできましたが、現在は過大評価されたセクターから金や銀、銅といった「ハード・アセット(実物資産)」へと資本の移動が始まっています。
結論として、守るべき理由のないポジションは5月のうちに手放し、現金を確保しながら機敏に動くことが求められます。市場全体が債務問題に揺れる中で、準備のできた投資家にとっては、実物資産へのシフトが大きな機会となります。この夏、多くの投資家が休暇を取る一方で、危機の本質を理解し、割安になった実物資産に目を向ける者こそが、最終的に富を守り抜くことができると結んでいます。
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