Doug Casey on the New Fed Chair and the Coming Inflation Wave [LINK]
【海外記事より】投資家であり作家のダグ・ケーシー氏は、ジェローム・パウエル氏の後任として連邦準備理事会(FRB)議長への就任が有力視されているケビン・ウォーシュ氏について、極めて批判的な見解を述べています。ケーシー氏は、FRB議長を「国内で2番目に権力を持つ人物」と呼び、エリート層の一員であるウォーシュ氏が、トランプ大統領の意向を汲んで金利を低く抑え、大量のマネーを刷ることで、目先の資産価格を支える役割を果たすだろうと予測しています。ケーシー氏によれば、FRB議長が誰であっても、もはや崩壊寸前のアメリカの債務という「巨大なネズミ講」を維持するためには、通貨発行を乱発する以外に選択肢はないのが現状です。
ウォーシュ氏は、AI(人工知能)による生産性向上が利下げの根拠になると示唆していますが、ケーシー氏はこれに強く異を唱えています。AI分野には数兆ドルもの資金が投じられていますが、それが実際に利益を生むかは不透明であり、巨大な金融バブルの震源地となっていると指摘しています。近い将来、AIバブルが弾けた際、ウォーシュ氏は「大きすぎて潰せない」企業を救済するためにさらなる公的資金を投入せざるを得なくなり、それがインフレの波をさらに加速させることになると警告しています。
一般市民にとっての展望はさらに過酷なものです。ケーシー氏は、政府を維持するために新たに数兆ドルが刷り出されることで、食料、住居、ガソリン、医療といった生活必需品の価格は、賃金の伸びを遥かに上回る速さで上昇し続けると確信しています。また、中国や日本がアメリカの国債を買わなくなる中で、FRBだけが唯一の買い手となり、財政ファイナンス、すなわち通貨発行による借金の穴埋めが公然と行われるようになります。これは、2008年の金融危機を遥かに凌ぐ規模の危機を招く予兆に他なりません。
ケーシー氏は、現在の状況を「氷山に衝突した後のタイタニック号」に例え、誰が船長(FRB議長)であっても沈没は免れないと述べています。投資戦略としては、今後も続く通貨増発と物価高騰に備え、ゴールドやビットコイン、コモディティ、そして海外資産への分散投資が引き続き有効であると説いています。さらに、政府が自身の財政を維持するために、個人の年金や401k(確定拠出年金)に対して政府債務への投資を義務付けるという、平均的なアメリカ人にとって「とどめの一撃」となるような政策が取られるリスクについても注意を促しています。
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