Gold Demand Up in Q1; Sets Record in Value Terms [LINK]
【海外記事より】エコノミストのマイク・マハリー氏によれば、今年第1四半期の金需要は前年同期比で2%増加し、価値ベースでは過去最高を記録しました。場外取引を含む金需要は1231トンに達し、価格の高騰も相まってその総価値は1930億ドルと、前年比で74%もの劇的な伸びを見せています。この背景には、金の宝飾品需要が高価格の影響で苦戦する一方で、投資需要と中央銀行による力強い買い支えがあったことが挙げられます。
投資分野では、金地金とコインの需要が前年同期比42%増の474トンとなり、2013年以来の極めて高い水準を記録しました。特に中国の投資家による購入が目立ち、前年比67%増の207トンに達しています。これは他の国内資産と比較した金の良好なパフォーマンスに加え、貿易リスクや世界的な地政学的緊張の高まりが要因とされています。インドでも需要が34%増加したほか、欧州や米国でも活発な取引が見られました。一方で、金ETFへの流入は地域差があり、アジアでは一貫して増加したものの、北米では3月に大幅な流出を記録しています。
中央銀行による金の純購入量は、前年同期比3%増の244トンとなりました。金価格が過去最高値を更新し、ロシアやトルコが一部売却に転じたにもかかわらず、全体としては買い越しが続いています。ポーランドが31トン、ウズベキスタンが25トンの金を追加したほか、中国やチェコ、UAEなども購入を続けています。こうした動きは、不確実な時期における価値の保存手段として、中央銀行が金に対して強い信頼を寄せていることを示しています。また、公表されていない潜在的な買いも相当量あると推測されており、中国の中央銀行が公表値の2倍以上に当たる5000トンを超える金を保有している可能性も指摘されています。
宝飾品需要は、価格高騰が逆風となり世界全体で23%減少しました。特に中国とインドでの落ち込みが激しく、コロナ禍以降で最低の水準となっています。対照的に、テクノロジー分野での需要は1%増加しました。特にAIインフラの急速な拡大に伴い、高性能チップ向けに金の使用が増えています。今後は、地政学的要因が引き続き金の需要を牽引し、中央銀行の買いや投資目的の蓄積が継続すると予想されます。一方で、高値の影響で宝飾品市場は引き続き厳しい状況が続く見通しです。
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