英社会学者スペンサーは1882年、米国の民主主義について尋ねられ、こう答えた。米国民は選挙中、政党のボスたちに操られている。米国の主権者であるはずの国民は、まるで幕府の操り人形だった日本の天皇のように、人形遣いの思うままに動き話す人形へと急速に変わりつつある。
英社会学者スペンサーは、本来の意味での権利(生命・自由・財産の権利など)と政治的権利(選挙権など)を区別した。後者は前者を達成するための手段にすぎない。問題は普通選挙が権利の保護にとって最善の手段になるかどうかだ。否。むしろ選挙は人々を国家に縛り付ける。
英哲学者スペンサーいわく、社会・経済の構造は自然に進化する。それをもたらすのは、私的な目的を追求する人々の自発的な協力である。これは政治家が創造しようとする、人為的に製造された秩序とは対照的である。人為的な秩序はたいてい、大きな成功を収めることはできない。
英社会学者スペンサーによれば、法律や政治によって社会がより幸福になると国民が信じ続ける限り、自由の将来は明るくない。
Herbert Spencer on the prospects for liberty (1882) - Online Library of Liberty
0 件のコメント:
コメントを投稿