2020-10-02

関税は労働者を苦しめる

米民主党バイデン候補の経済政策はトランプ大統領とほとんど変わらない。バイデン候補は鉄鋼など建設資材を政府調達すると強調するが、米国の鉄鋼輸入額は民需を含め輸入全体の1%未満にすぎない。米国民は海外鉄鋼よりワイン、ビールなど海外酒類に多くのお金を払っている。

Is Biden's Economic Plan Much Different Than Trump's? - Foundation for Economic Education

自動車や建設など多くの産業が鉄鋼を買い、製品を作っている。鋼材の値段が安ければ安いほど、それを使う産業は成長し、雇用を増やし、より良い製品を顧客に提供できる。関税で鋼材が高くなるとその逆で、雇用が減る。関税は多くのブルーカラー労働者にとって損失となる。

Tariffs Hurt Trump's Supporters Especially - Foundation for Economic Education

輸出と輸入は互いに関連している。一方が増えると他方も同じように増え、一方が減ると他方も同じように減る。米国の過去二百年以上の輸出入額のグラフは、ほぼ重なり合って区別できないほどだ。もし政府が関税上げなど輸入を減らす政策を採ると、輸出も減らすことになる。

Steel Tariffs Are Hammering the US Nail Industry - Foundation for Economic Education

トウモロコシを入れると鉄やアルミが出てくる不思議な機械を想像してみよう。まるで奇跡だ。でも、米国にとって自国以外の世界は、この機械のようなものだ。グローバル経済にトウモロコシやスターウォーズの映画を入れると、鉄やアルミ、その他なんでも欲しいものをくれる。

Trade Is How You Grow Steel in South Dakota - Foundation for Economic Education

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