2020-03-08

正戦の条件(トマス・アクィナス)

中世の神学者トマス・アクィナスは戦争が正義にかなうための3条件を論じた。⑴君主は宣戦布告の正しい権限を有するか⑵損害の回復という正しい理由を有するか⑶善の推進または悪の回避という正しい意図を有するか—。これらはめったに満たされることのない厳しい条件である。
St. Thomas Aquinas discusses the three conditions for a just war (1265-74) - Online Library of Liberty

米社会学者サムナーは米国のスペインに対する戦争(米西戦争)を批判し、絶え間ない戦争、借金、課税、外交、大規模な政府制度、高慢な振る舞い、栄光、大きな陸海軍、浪費、汚職は、米国が意図したものとは正反対の結果をもたらすだろうと予言した。すなわち帝国主義である。
William Graham Sumner denounced America’s war against Spain and thought that “war, debt, taxation, diplomacy, a grand governmental system, pomp, glory, a big army and navy, lavish expenditures, political jobbery” would result in imperialsm (1898) - Online Library of Liberty

経済学者ミーゼスは、現代の戦争は限定戦争の時代に発展した国際法のルールからはるかに遠ざかったと嘆いた。妊婦や幼児にも情け容赦なく、無差別に殺害し破壊する。中立の権利を尊重しない。何百万人もが殺され、収容され、先祖の代から何百年も住んだ土地から追い出される。
Ludwig von Mises laments the passing of the Age of Limited Warfare and the coming of Mass Destruction in the Age of Statism and Conquest (1949) - Online Library of Liberty

米社会学者ロバート・ニスベットによれば、もし米建国の父たちが現代の米国を見たら、衝撃を受けるに違いないものが二つある。一つは、信じられないほど巨大な規模の軍事施設。もう一つは、怪物のように肥大し、州、都市、町の問題や個人の生活に介入する、中央政府の存在だ。
Robert Nisbet on the Shock the Founding Fathers would feel if they could see the current size of the Military Establishment and the National Government (1988) - Online Library of Liberty

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