2020-03-05

私立都市の構想

民間企業が防犯、法制度、独立した紛争解決などの政府サービスを供給する「私立都市」を構想してみよう。市民は契約で定めた年間手数料を支払う。政府サービス会社はこの契約を事後に一方的に変更してはならない。課税で成り立つ旧来の制度と違い、サービスと対価が直結する。
Private Cities: A Model for a Truly Free Society? | Mises Wire

民間企業が公的サービスを供給する「私立都市」は周りの地域に経済的な成長と価値をもたらす。これは周囲の国が都市への侵略を思いとどまる要因になる。軍事介入はライバル国にも介入の口実を与えるから、大国でも好き勝手に小国を占拠できない。現実に世界はそうなっている。
Can Free Private Cities Replace the State? | Mises Wire

リヒテンシュタインはかつてドイツ連邦の一員だったが、プロイセンを盟主とする帝国化に反対し独立した。ドイツにその後起こったのは戦争や革命、ホロコースト、東西分断だ。リヒテンシュタインは戦争も革命もなく、今や1人あたり所得でドイツを大きく上回り、犯罪も少ない。
What We can Learn from Liechtenstein | Mises Wire

法学者フランシス・バックリーによれば、フィンランドなど北欧の小国が豊かで国民が健康なのは、社会主義のおかげではなく、人口が少なく、社会の結束力が強いからだ。小国のほうが幸福だし腐敗も少ない。大国にメリットはあっても、コストが上回る。大きいことは悪いことだ。
Small Countries Are Better: They're Often Richer and Safer Than Big Countries | Mises Wire

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