英哲学者ベンサムによれば、政府の正しい役割とは、「黙っている」ことだ。働く市民が政府に求めるのは、アレキサンダー大王から「お前の望みは何か」と尋ねられ、樽に住む哲学者ディオゲネスが答えた中身と同じだ。彼はこう答えた。「日が当たらないから、そこをどいてくれ」
Bentham on the proper role of government: “Be Quiet” and “Stand out of my sunshine” (1843) - Online Library of Liberty
仏哲学者デステュット・ド・トラシーが言う通り、互いに自発的な取引では売り手と買い手の両方が得をする。私が労働を売って賃金を受け取るのは、その労働で自分のために物を作るよりも、得だと思うからだ。相手は私の労働には賃金以上の価値があると思うから、賃金を支払う。
Destutt de Tracy on the mutually beneficial nature of exchange (1817) - Online Library of Liberty
英哲学者スペンサーいわく、社会・経済の構造は自然に進化する。それをもたらすのは、私的な目的を追求する人々の自発的な協力である。これは政治家が創造しようとする、人為的に製造された秩序とは対照的である。人為的な秩序はたいてい、大きな成功を収めることはできない。
Spencer on spontaneous order produced by “the beneficent working of social forces” (1879) - Online Library of Liberty
オーストリアの経済学者ミーゼスによれば、政治的自由は自由な市場経済の繁栄の上に成り立つ。成文憲法が保護するものは、市場活動によって生み出され、存在する慣習にすぎない。もし自由な市場経済の慣習が過度に弱められれば、その上に築かれた政治制度は崩れ落ちるだろう。
Mises on the interconnection between economic and political freedom (1949) - Online Library of Liberty
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