ドイツの哲学者は、自由な市場経済における取引と協力の利益を理解できなかった。だから国家が国民を生かし、繁栄させるには、他国から資源と領土を奪い取らなければならないと考えた。ヒトラーはこの政策を容赦なく徹底して実行し、多くのドイツ人はそれを支持したのである。
Mises versus Rand on the Origins of Nazism | Mises Wire
戦後生まれのドイツ人でも、ナチス時代の国民が犯した罪の道徳的責任を負うという主張がある。だが他人の罪や功績を分け合うことはできない。それは他人の決断と行動によって自分が直接、道徳的に良い人間になったり悪い人間になったりすることを意味する。明らかに不条理だ。
Individual Responsibility and Guilt | Mises Wire
外敵の侵略から家庭を守ることが戦争の目的ならば、市民は政府に徴兵されても問題ないだろうか。そうは言えない。敵が勝てば耐えがたい状態になるかどうかは、各個人が判断するべきことである。政府が判断するべきことではない。だから自衛戦争でも徴兵が正しいとは言えない。
A Puzzle about Mises and Conscription | Mises Wire
富や所得の平等が道徳的に必要というなら、奇妙なことになる。社会の全員が貧しい状態は、社会の一部が豊かになった状態よりも道徳的に優れているということになるからだ。たとえ誰も今より貧しくならず、一部が豊かになるだけだとしても、独善的な平等主義はそれを許さない。
Equality and Levelling Down | Mises Wire
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