Stackers smiling, traders trounced - Research - Goldmoney [LINK]
【海外記事紹介】貴金属市場において、現物の裏付けがない「紙の取引」が価格をいかに混乱させているか。この記事は、2026年2月第1週に起きた金と銀の激しい値動きを例に、市場の歪みを鋭く指摘しています。
この1週間で金と銀の価格は乱高下しました。特に銀の変動は凄まじく、週半ばに1オンス92ドルをつけたかと思えば、週末には73ドル台まで急落しています。一般的には「投機筋が買っている」と説明されがちですが、実態は異なります。取引所のデータを見ると、ヘッジファンドなどの投機的な買い注文は、今世紀最低水準まで落ち込んでいるのです。
では、なぜ価格がこれほど動くのでしょうか。背景にあるのは、デリバティブ(金融派生商品)による「実体のない供給」です。例えば、ニューヨークの取引所(COMEX)における銀の先物契約数は、取引所の倉庫にある現物在庫の約4倍に達しています。本来、契約の期限が来れば現物を引き渡すか契約を更新する必要がありますが、現物が圧倒的に足りないため、価格を強引に押し下げることで買い手を振り落とそうとする力が働いているのです。
一方で、賢明な投資家たちはこのボラティリティに惑わされていません。大手銀行が2026年を通じての金高値を予想する中、富裕層は価格が下がった局面を絶好の現物購入チャンスと捉えています。実体のない紙の市場が混乱する一方で、現物を手元に置く人々は「してやったり」と微笑んでいる状況です。
また、この記事は日本の政局にも注目しています。2月8日の衆議院総選挙で大勝した高市早苗首相の経済政策です。彼女が進める積極的な財政出動やインフレ抑制策は、短期的には景気を刺激するように見えますが、長期的にはさらなるインフレと金利上昇を招くと著者は予測しています。世界最大の資本供給国である日本の金利が上がれば、欧米の国債への資金流入が減り、ドルの信頼性やビットコインのような代替資産の環境も一変する可能性があります。
市場がデジタルや書類上の数字だけで動いている今こそ、現物という「物理的な現実」の価値がかつてないほど高まっている。そんなメッセージが込められた分析です。
0 件のコメント:
コメントを投稿