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2026-02-12

株暴落は悪ではない

Of Two Minds - A Market Crash and Recession Are Bullish, Not Bearish [LINK]

【海外記事紹介】アメリカの経済界では今、極めて深刻な誤解が蔓延していると、ある記事が鋭い警鐘を鳴らしています。私たちは通常、株価の暴落や景気後退を「悪」と捉えがちですが、筆者はこれこそが資本主義を健全に保つための「強気」なプロセスであると主張しています。現在の市場に漂っている「経済や市場は常に右肩上がりであるべきだ」という考え方は、資本主義の本質から最も遠い「集団的な幻覚」に過ぎないというのです。本来、本物の資本主義とは、過剰な債務やレバレッジ、そして行き過ぎた投機を定期的に一掃することで、自己修正と適応を繰り返すシステムです。もしこの自浄作用をシステムから取り除いてしまえば、資本主義そのものが崩壊してしまいます。

記事では、市場が常に上昇し続けるという物語を支えるために、いくつかの正当化がなされていると指摘します。例えば、成長セクターを渡り歩けば成長は持続できるという説や、経済がもはや暴落に耐えられないから何としても阻止すべきだという意見、さらには中央銀行が流動性を操作すれば下落を完全に回避できるという過信です。しかし、これらはどれも破綻しています。強欲や熱狂といった人間の心理が引き起こす行き過ぎた投機は、必ずどこかでリセットされなければなりません。

この状況を理解するために、筆者は「森林火災」という非常に分かりやすい比喩を用いています。森にたまった枯れ木を定期的な小規模の火災が焼き払うことで、新しい命が芽吹く空間が生まれます。これが自然の摂理です。しかし、もし当局がこの「健康的な火災」を無理に抑え込んでしまったらどうなるでしょうか。森には負債や投機という名の「枯れ木」が危険なほど積み上がり、やがて火がついたときには、森全体を焼き尽くすような取り返しのつかない大火災へと発展してしまうのです。今の私たちは、まさにこの壊滅的な結末に向かっています。

市場が80パーセントも暴落し、数年かけてリセットされることは、損失を被る人々にとっては悲劇に見舞われた弱気相場に見えるでしょう。しかし、長期的で広い視点に立てば、システムの崩壊を防ぎ、経済を再び有機的に再生させるための極めて前向きなプロセスなのです。当局がさらなる刺激策を講じて、歪んだシステムを維持しようとすることは、資本主義を守ることではなく、むしろ破滅を早める行為に他なりません。

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