Trump Didn’t Destroy the ‘Rules-Based International Order’ - The American Conservative [LINK]
【海外記事紹介】アメリカのトランプ大統領が、第二次世界大戦後に築かれた「ルールに基づく国際秩序」を破壊しているという批判が世界中で渦巻いています。しかし、ある英文記事は、この告発には根本的な誤りがあると指摘しています。なぜなら、そもそもそんな高潔な秩序など最初から存在せず、実態は常に「偽善に満ちた茶番」に過ぎなかったからです。トランプ大統領の強引な手法は、確かに19世紀的な帝国主義を彷彿とさせますが、彼は単に、これまでの指導者たちが美辞麗句で隠してきたアメリカの本音を、隠さなくなっただけだというのです。
これまでの国際秩序には、常に二重基準が存在していました。アメリカとその同盟国は、国際法や倫理を無視して好きなように振る舞う一方で、敵対する国々に対しては、崇高な規範を盾に容赦ない制裁や圧力を加えてきました。この記事の著者は、冷戦後に行われた数々の軍事介入をその証拠として挙げます。1999年のコソボ紛争では、国連加盟国であるセルビアを爆撃し、その領土を切り離しました。また、2003年のイラク侵攻では、存在しない大量破壊兵器を口実に主権国家を破壊しました。これらはいずれも、アメリカが守ると称してきた「ルール」を自ら踏みにじる行為でした。
リビアやシリアでの介入も同様です。人権や民主主義を守るという大義名分を掲げながら、実際には一方的な政権交代を強行し、その結果、各地に凄まじい混乱とテロ、そして膨大な難民流出を招きました。こうした介入の結果、かつての帝国主義的な支配が、国連やEUといった「多国籍な帝国主義」に置き換わっただけに過ぎないと著者は鋭く分析しています。
結局のところ、トランプ大統領が「ルールに基づく秩序」を壊しているという主張は、自国の利益のためにシステムを私物化してきた欧米のエリート層による、自己正当化のための嘆きに過ぎません。彼らにとっての秩序とは、自分たちがルールを書き換え、他者を支配するための便利な道具だったのです。トランプ氏は確かに権威主義的な傾向を持つかもしれませんが、存在もしない「公正なシステム」を破壊したという罪を着せるのはお門違いです。世界は今、長年続いてきた偽善のメッキが剥がれ落ち、剥き出しの力関係が支配する真実の姿に直面していると言えるでしょう。
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