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2026-02-15

中国でゴールドラッシュ

China’s gold rush: why families are doubling down on precious metals | South China Morning Post [LINK]

【海外記事紹介】春節を目前に控えた中国で、今、空前のゴールドラッシュが起きています。景気の先行き不透明感が増す中、中国の多くの家庭にとって、金は単なる装飾品ではなく、不安定な経済を生き抜くための「安全保障」としての存在感を強めています。特に今年の春節は、金の価格が高騰しているにもかかわらず、贈り物や投資目的での購入が急増しています。

国際的な金価格は、今年1月後半には1オンスあたり5,600ドルという歴史的な高値を記録し、現在は5,000ドル前後で推移しています。中国国内の小売価格も、昨年2月頃と比較して2倍近い水準まで跳ね上がりました。この価格高騰を受けて、広東省東莞市などの製造拠点では、純金よりも手頃な「銀に金メッキを施した宝飾品」が、帰省する出稼ぎ労働者たちの間で爆発的な人気を呼んでいます。故郷の親戚や恋人への贈り物として、現金よりも価値が目減りしにくい金関連の品を選ぶ人が増えているためです。

一方、大都市の中間層の間では、金はさらに切実な投資対象となっています。北京に住むある翻訳家は、中東情勢の悪化といった地政学リスクのニュースを耳にするたび、資産を守るために金関連の金融商品へ資金を投じていると語ります。不動産市場や株式市場の低迷が続く中、高い収益は望めずとも、金こそが「最も安全な賭け」であるという認識が定着しているのです。こうした過熱ぶりを受け、当局もリスク管理の強化に乗り出しており、銀行では投資商品の購入条件を厳格化するなどの措置が取られています。

しかし、この価格高騰は庶民の生活、特に農村部での結婚文化に重い影を落としています。中国の伝統的な結婚では、指輪やネックレス、ブレスレットの「三つの金」を贈ることが不可欠な通過儀礼とされています。現在、このセットを揃えるには少なくとも5万元、日本円で100万円を大きく超える費用が必要となり、一般の労働者家庭にとっては数年分の貯蓄を費やすほどの重い負担となっています。広州でタクシー運転手として働く女性は、まだ15歳の息子の将来のために、今から毎年5グラムずつ金を買い溜める計画を立てているといいます。先行きの見えない時代だからこそ、中国の人々は家族の未来を守るために、必死に黄金を追い求めているのです。

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