Will Cuba Return to US Colonial Rule? - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]
【海外記事紹介】アメリカとキューバの緊張が再び極限まで高まる中、キューバがかつてのような「米国の植民地」に逆戻りしてしまうのではないかという、歴史の転換点を予感させる論評をご紹介します。長年この地域を追い続けてきたベテラン・ジャーナリストのエリック・マーゴリス氏は、現在のトランプ政権による締め付けが、キューバを国家崩壊の淵へと追い込み、意図的な支配構造の再構築を狙っていると強く警鐘を鳴らしています。
かつてアーネスト・ヘミングウェイが愛し、誇り高い「西インド諸島の貴族」と称されたキューバの人々は、半世紀以上にわたる米国の経済封鎖に耐え続けてきました。フィデル・カストロ氏が築いた社会主義体制は、米国の圧力に屈することを拒み続けてきましたが、2026年現在の状況はかつてないほど絶望的です。トランプ政権がベネズエラへの関与を強めた真の目的は、ハバナへ供給されていた不可欠な石油ルートを断つことにありました。その結果、現在キューバでは電力の半分が失われ、公共交通や工場、さらには軍の活動までもが停止し、食糧不足が深刻化しています。かつての経済の生命線であった観光業も、燃料不足による航空便のキャンセルで壊滅的な打撃を受けています。
マーゴリス氏は、この「兵糧攻め」の先に米国が描くシナリオを鋭く指摘します。島を麻痺させ、民衆の蜂起を誘発することで、現在の政権を転覆させるという筋書きです。フロリダ州に拠点を置くカストロ政権を嫌う亡命キューバ人グループや、マルコ・ルビオ国務長官といった強硬派は、共産主義体制の崩壊を勝ち誇るように見守っています。彼らの関心はすでに「ポスト・カストロ」の利権にあり、ハバナの再開発計画や、かつての悪名高き賭博と売春が横行した時代を彷彿とさせる支配体制の復活を画策していると氏は述べています。
結局のところ、この強硬策は米国内の選挙戦略とも密接に結びついています。フロリダ州の亡命キューバ人票を固めることは、米大統領選において極めて重要な意味を持ちます。このままでは、誇り高き歴史を持つハバナの街並みは、フロリダのフォートローダーデールのようなどこにでもある米国の観光都市へと変貌し、キューバは再び米国の事実上の植民地へと転落してしまうでしょう。ロシアの影響力は一掃され、カリブ海に浮かぶ不屈の島は、今、まさに国家としての存亡を懸けた最大の危機に直面しています。
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