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2026-05-15

「米国株を売れ、金を買え」

Jim Rogers sells all U.S. stocks, buys gold [LINK]

【海外記事より】伝説的な投資家であり、クォンタム・ファンドの共同創業者として知られるジム・ロジャーズ氏が、現在の米国株式市場に対して強い警鐘を鳴らしています。トランプ政権の第2期目において、米国の株価は人工知能への期待や成長戦略への信頼から史上最高値を更新し続けていますが、ロジャーズ氏は「これほど長く問題なく上昇し続けた市場はかつてない」と述べ、現在の楽観ムードこそが危機の予兆であると指摘しています。

ロジャーズ氏は、すでに自身が保有していた米国株をすべて売却したことを明かしました。その最大の懸念理由は、膨れ上がり続ける米国の国家債務です。財務省のデータによれば、債務残高は38.97兆ドルに達しており、ロジャーズ氏は「米国は人類史上最大の債務国であり、その額は刻一刻と増え続けている。これほどの巨額債務が歴史的に問題を起こさなかった例はない」と断言しています。トランプ大統領はダウ平均株価が任期中に10万ドルに達すると強気な予測を示していますが、ロジャーズ氏はこうした政府側の「永遠に続く」といった根拠のない楽観論にこそ注意が必要だと警告しています。

こうした「終わりの時」に備えるための保護手段として、ロジャーズ氏が推奨しているのは金と銀の保有です。法定通貨と異なり、中央銀行が無限に印刷できないこれらの貴金属は、数百年にわたって価値を維持してきました。同氏は「誰もがクローゼットに金を、ベッドの下に銀を忍ばせておくべきだ」と語り、自身の子供たちにもこれらを受け継がせたいと考えています。実際、金価格は直近1年間で40%以上上昇しており、市場のボラティリティに対する有力な回避先としての地位を固めています。

興味深いことに、ロジャーズ氏は米ドルの現金も大量に保有しています。これは米国の財政を信頼しているからではなく、危機が発生した際に世界の投資家が一時的な避難先としてドルに殺到する「習性」を利用するためです。同氏は、恐慌やパニックが起きた際にドルが急騰する局面を見極め、適切に売り抜けることを計画しています。さらに、株式との相関性が低いオルタナティブ資産として、希少性の高い現代アートなども資産防衛の選択肢になり得ると紹介されています。ロジャーズ氏の提言は、未曾有の株高に浮かれるのではなく、歴史的な債務問題という現実に目を向け、来るべき調整に備えることの重要性を説いています。

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