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2026-05-15

米国株の現実無視

Deranged Stocks Dodge Reality as Inflation Rises along with Interest Rates on the National Debt [LINK]

【海外記事より】米国の経済アナリスト、デビッド・ハギス氏は、現在の米国株式市場を「現実を直視できない狂気の状態にある」と厳しく批判しています。イランとの戦争が長期化し、原油価格が高騰を続け、さらに米国の国家債務に対する金利が上昇しているにもかかわらず、株価が史上最高値を更新し続けている現状は、経済的な合理性を完全に欠いているという指摘です。

ハギス氏は、特にCNBCなどのメディアが株高を正当化するために用いている論理を「妄想」と切り捨てています。「現代経済は石油への依存度が低い」あるいは「テック企業はエネルギーコストの影響を受けない」といった主張に対し、ハギス氏は真っ向から反論します。現在の市場を牽引しているAI(人工知能)産業こそ、過去に類を見ないほど膨大な電力を消費し、その半導体製造プロセスにおいても天然ガス由来のヘリウムを不可欠とする「エネルギー集約型」の産業だからです。それにもかかわらず、エネルギーショックを無視して株価が上昇し続けるのは、強欲が生んだ自己完結的なフィードバックループに陥っているからに他なりません。

市場の歪みは、S&P500の利益の約34%が上位10社、いわゆる「マグニフィセント・セブン」などのテック巨人に集中している点にも現れています。これは1996年の2倍の集中度であり、かつてのドットコム・バブル崩壊直前と酷似した極めて脆弱な構造です。野村キャピタルの専門家も、現在の市場は自らの上昇だけを根拠に買いが続く「自己参照的」な状態にあり、何らかの外部要因がこの盲目的なサイクルを壊せば、わずか1日で15%から20%もの大暴落(雪崩)が起きる可能性があると警告しています。

足元では、関税の影響や原油高によってインフレが再燃しており、最新の消費者物価指数(CPI)も市場の予想を上回りました。トランプ大統領は戦争の早期終結を公言してきましたが、現実は泥沼化しており、勝利の宣言は空虚に響いています。ハギス氏は、政府が金利を下げようとしても、インフレと国債の不人気によって市場金利が逆に上昇するという、FRB(米連邦準備理事会)が制御不能に陥るシナリオを予見しています。この現実逃避の報いは、ある日突然、壊滅的な結末として市場に襲いかかるだろうと、ハギス氏は強い口調で結んでいます。

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