Inflation undermines all asset values - Research - Goldmoney [LINK]
【海外記事より】米国の金利上昇を起点とする主要先進国(G7)の債券利回りの上昇により、資産市場全体が不安定な様相を呈しています。今週前半にかけて金や銀の価格は上昇したものの、その後急落を記録しました。米国コメックス市場における金の取組高の急増は、ヘッジファンドによる積極的な空売りを示唆しており、市場は最終的な売り崩しの局面にあります。こうした急激な弱気姿勢の背景には、4月のインフレ率がエネルギー価格を主因に前月の3.3%から3.8%へと加速した「インフレショック」があります。市場は原油価格の上昇と米国政府による石油備蓄の減少がもたらす深刻な影響を警戒し始めています。
インフレの加速に呼応して、米国の10年物国債利回りはコロナ禍以降の最高値を突破する勢いで上昇しており、長期的な視点では現在の水準からさらに2倍になる可能性を秘めています。すでに日本や英国、ドイツ、フランスといった他のG7諸国の国債利回りは上限を突破しており、長期債を中心に利回りの上昇傾向が強まっています。今後数か月でインフレ指標が大幅に悪化することは確実視されており、これに伴う利回りのさらなる上昇は、債券をはじめとするあらゆる金融資産の価値を大きく毀損するシグナルとなります。
今週行われたトランプ氏の中国訪問についても、市場の期待を裏切る結果に終わりそうです。中国がペルシャ湾危機に介入して事態を解決する意志がないことは明白であり、現在の膠着状態の継続または米国による情勢の緊張激化という選択肢しか残されていません。いずれの経路をたどるにしても、世界経済にとっては破壊的であり、世界的な景気後退と急激なインフレが同時に進行することになります。その一方で、株式市場では人工知能(AI)関連株や暗号資産を中心にバブルが膨張を続けており、債券価値との乖離は過去最大規模に達しています。国債利回りが上昇に転じた今、株式市場の暴落はより劇的なものになる可能性が高く、金や銀の価格における最後の投げ売り局面は、実物資産の買い手にとって絶好の機会となるだろうと記事は予測しています。
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