Don't de-Dollarize too early - Pretiorates’s Thoughts [LINK]
【海外記事紹介】世界経済の舞台で「脱ドル化」という言葉が飛び交い、米ドルの崩壊を予言する悲観論が絶えません。確かに、世界の中央銀行が保有する外貨準備に占めるドルの割合は、10年前の約58%から現在は40%を割り込む水準まで低下しています。しかし、投資分析プラットフォーム「プレティオレーツ」の記事によれば、ドルの終焉を語るのはあまりに時期尚早かもしれません。現在の市場では、多くのファンドマネージャーが過去14年間で最もドルに対して弱気な姿勢を見せており、ユーロ高に賭ける動きが強まっています。ところが、歴史を振り返ると、投資家たちが一斉にドルを売り、ユーロに楽観的になった時こそ、皮肉にもドルの力強い反撃が始まる前兆となってきました。
欧州の現状に目を向ければ、政治的な自己不信や深刻な脱工業化の懸念、高止まりするエネルギー価格など、ユーロを積極的に支持する根拠は乏しいのが現実です。それにもかかわらずユーロ買いが進んでいる現状は、典型的な「逆指標」としての側面を強めています。また、ドルには5.31年という明確な周期サイクルが存在しており、そのリズムに従えば、今後数ヶ月のうちにドルが息を吹き返す可能性が高いと予測されます。ドルの上昇は必ずしも自国の強さだけによるものではなく、競合する他の通貨が疲弊し、相対的にドルの存在感が際立つという側面も見逃せません。
国際決済システムであるSWIFTの最新データも、驚くべき事実を物語っています。世界の決済におけるドルのシェアは、直近の短期間で46.77%から50.49%へと急上昇しました。これは2019年以来の高水準であり、貴金属価格の上昇やドルの資金調達市場での緊張が背景にあると考えられます。対照的に、ユーロの決済シェアはロシアへの制裁などの影響もあり、顕著な減少傾向にあります。欧州の資本が避難先を求めて米国へ向かう中、積み上がったユーロ買いのポジションが解消されれば、ドルは自動的に押し上げられることになるでしょう。米国の債務問題はいずれ表面化するでしょうが、先に危機を迎えるのは欧州かもしれません。安易なドル売りは、投資における大きな落とし穴になる可能性があると著者は警告しています。
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