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2026-05-17

銀、大きな上昇余地

Michael Oliver Warns of a Historic Gold and Silver Breakout as Debt Crisis Brews [LINK]

【海外記事より】ポッドキャスト番組「マネー・メタルズ」に出演した市場アナリストのマイケル・オリバー氏は、政府債務の拡大や株式市場の現状を踏まえ、金と銀の投資家にとって歴史的な転換点が近づいていると語りました。同氏が確立したモメンタム・ストラクチャラル・アナリシス(MSA)の手法は、価格チャートだけに頼る従来のテクニカル分析とは異なり、価格変動の前に市場の転換点を示す独自の構造に焦点を当てています。同氏は、この分析に基づき、貴金属に対して極めて強気な見通しを示しました。

オリバー氏は、イランなどの地政学的なニュースは一時的な感情の要因に過ぎず、市場を動かす本質的な原動力ではないと指摘します。真の問題は米国債市場で形成されている構造的な危機と、金銀の価値の歴史的な再評価にあります。同氏は、株式市場が長期的な天井を形成しつつあり、米国債市場が危険な臨界点に近づいていると分析しています。そして、今後3〜4ヶ月以内に、金と銀がこれまでにないほど急激に上昇する準備を整えていると予想しました。

特に銀の上昇余地について、同氏は過去半世紀にわたり1オンスあたり約5ドルから50ドルの範囲に抑えられ、歴史的に不当に安く据え置かれてきたと主張します。この価格の歪みが是正されることで、かつて銅の相場が急激に上昇した時のように、最終的には1オンスあたり300ドルから500ドルに達する可能性があると予測しました。銀市場は5年連続で供給不足が続いており、供給の多くが他の金属の副産物であるため価格が上がっても増産が難しい状況です。その一方で、世界のソーラーパネル製造などの産業需要は急速に拡大しており、信頼性の低下する法定通貨に代わる投資需要も重なっています。

また、同氏は金についても同様に強気です。過去の強気相場では、底値から約8倍に上昇した実績があります。2015年の安値から始まった現在の局面ではまだ約4倍の上昇にとどまっており、過去の歴史を再現すれば1オンスあたり8500ドルに近づく可能性があると算出しました。今回は過去のサイクルと異なり、債務危機という通貨の背景があるため、そこで上昇が止まるとは限らないといいます。現在の環境は住宅ローンが原因だった2007年の金融危機とは異なり、国家債務そのものが危機の発端であり、連邦準備制度が最終的に大量の通貨を発行することで、金価格はさらにそれを織り込んでいくと述べています。

金融システムの水面下ではすでに悪化の兆候が現れており、銀行や保険などの金融セクターは株式市場全体のパフォーマンスを下回りはじめています。このパターンは2007年の金融危機の前兆と酷似していると、同氏は警鐘を鳴らしました。同氏は、自身のポートフォリオを銀の投資信託や鉱山株に集中させており、将来的に利益が得られたとしても紙幣の価値は低下していくため、現金に戻すのではなく最終的に現物の金塊へと移す意向を示しています。同氏にとってこれからの数年間は、単なる商品サイクルではなく、債務や法定通貨、そして金融機関への信頼そのものが清算される広範な見直しの時期になると結びました。

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