Environmentalism Without Degrowth [LINK]
【海外記事紹介】環境保護運動のあり方に一石を投じる、非常に興味深い視点をご紹介します。かつて過激な環境活動団体「エクスティンクション・レベリオン(絶滅への反逆)」の主要メンバーとして活動していたザイオン・ライツ氏が、最新の著書『Energy Is Life(エネルギーは命)』において、従来の「脱成長」や「欠乏」を美徳とする環境主義からの脱却を訴えています。
ライツ氏は自身の経験を振り返り、現代の環境主義がいかに「エネルギーの欠乏」に固執しているかを指摘します。多くの活動家は、気候変動対策には消費を減らし、不自由を受け入れることが不可欠だと主張しますが、氏はこれを「エネルギーの恩恵を十分に享受している豊かな人々による、無意識の特権」だと切り捨てます。例えば、氏のルーツであるインドの農村部では、信頼できるエネルギーがないために、蛇に噛まれても数時間かかる病院へ行く手段がなく、命を落とす人々が今も大勢います。彼らにとってエネルギーの欠乏は、死と直結する切実な問題なのです。
氏は、ネットゼロ(排出実質ゼロ)を目指す手段として、再生可能エネルギーだけでなく、原子力発電を積極的に活用すべきだと主張します。原子力をめぐる「放射性廃棄物」や「事故」への恐怖は、長年のプロパガンダやポップカルチャーによって植え付けられた「悪いイメージ」によるものが大きく、科学的な実態とは乖離していると説いています。日本の福島第一原発のメルトダウンで多くの人々が亡くなったといわれますが、調べてみると、実際には津波と地震が原因で亡くなったのであって、メルトダウンのせいではないのです。
実際にフランスが過去に行ったように、短期間で多数の原子炉を建設すれば、低炭素化と安価で安定した電力供給を同時に実現できるとライツ氏は言います。
「地球のために人間が我慢する」のではなく、「人間がより良く生きるために、いかにクリーンで豊富なエネルギーを作り出すか」を考えるべきだと氏は言います。豊かさを罪悪感として捉えるのをやめ、世界中の人々が恩恵を受けられる「エネルギーの豊穣」を目指すことこそが、真の意味での人類の進歩と環境保護を両立させる道だというのです。
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