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2026-02-21

ドル安で米物価高騰

Peter Schiff: A Weak Dollar Means Higher Prices | SchiffGold [LINK]

【海外記事紹介】アメリカの著名な投資家であり、経済評論家としても知られるピーター・シフ氏が、最新のポッドキャストにおいて、米ドル安がもたらす物価高騰とアメリカ経済の危機的な現状について警鐘を鳴らしています。シフ氏は、現在の市場指標がさらなるインフレを示唆していると指摘し、特に金や原油価格の動きに注目すべきだと述べています。金価格は一時的に5000ドルを下回る場面もありましたが、現在は再びその大台を超えて推移しており、シフ氏は5000ドルのラインが強力な下値支持線になっていると分析しています。また、原油価格についても、昨年12月の安値からわずか2カ月足らずで21パーセント以上も上昇し、半年ぶりの高値を更新したことに触れ、これが広範な物価上昇圧力、つまりインフレの明確な警告信号であると強調しています。

こうしたエネルギー価格の上昇の背景には、米ドルの弱体化があるとシフ氏は見ています。その最大の要因として挙げられているのが、膨張し続けるアメリカの連邦債務です。2025年1月にトランプ政権が発足してから約1年が経過しましたが、この短期間に債務は2.6兆ドルも増加し、総額は38.7兆ドルに達しました。シフ氏は、政府が掲げる貿易赤字の削減という目標についても、実態を伴わない「作り話」であると厳しく批判しています。実際に、2025年12月の貿易赤字は市場予想の約558億ドルを大きく上回る703億ドルを記録しました。一般的にドル安は輸出を促進し貿易赤字を減らすと考えられがちですが、シフ氏は、自国で生産できずに輸入に頼らざるを得ない製品が多い現状では、ドル安によって輸入コストが跳ね上がり、短期的にはむしろ貿易赤字を拡大させると指摘しています。

こうしたマクロ経済の歪みは、すでにアメリカ国民の日常生活を圧迫し始めています。シフ氏がその象徴として挙げるのが住宅市場です。住宅販売保留指数が過去最低水準にまで落ち込んでいる事実は、住宅価格が高騰しすぎて一般の人々には手が出せない状況にあることを物語っています。シフ氏は、最終的に住宅価格は買い手が支払える水準まで下落せざるを得ないと予測しています。このように、膨大な政府債務と根強い貿易赤字、そして通貨価値の下落という複合的な要因が、アメリカ経済に深刻なインフレをもたらそうとしています。投資家はこうしたドルの先安観に備え、金のような「健全な通貨」に目を向けるべきだとシフ氏は締めくくっています。

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