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2026-02-25

リーマンショックのツケ

JPMorgan CEO: This Looks A Lot Like the Run-Up to 2008 [LINK]

【海外記事紹介】現在の経済状況には、2008年のリーマンショック直前を彷彿とさせる不気味な共通点が見え隠れしています。JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは、資産価格の高騰と、銀行業界の競争激化によって融資基準が緩和されている現状が、2008年以前の数年間と酷似していると強い警鐘を鳴らしています。マイク・マハリー氏によるこの記事は、金融界の重鎮が抱く焦燥感と、私たちが直面している危うい経済構造の本質を浮き彫りにしています。

ダイモン氏は、人々が現在の高い資産価格や取引量に安住し、「何の問題も起きない」と楽観視し始めていることに大きな不安を感じています。かつての2005年から2007年にかけても、好景気の波がすべてを押し上げ、誰もが巨額の利益を上げ、限界までレバレッジをかけていました。しかし、ダイモン氏に言わせれば、資産価格が高いこと自体がリスクを増大させているのです。利益を追求するあまり、一部の貸し手が融資基準を緩めて「愚かな行為」に走っている現状は、かつての不動産バブル崩壊前夜と重なります。次の危機の引き金がAI関連のソフトウェアになるのか、あるいは別の何かなのかは分かりませんが、サイクルは必ず一転すると同氏は断言しています。

この記事の核心的な指摘は、世界経済が2008年の過ちを真に清算できていないという点にあります。リーマンショック後、連邦準備制度(FRB)は長期間のゼロ金利と巨額の債券購入を続け、経済に膨大なマネーを注入しました。これにより資産価値と債務が膨張し、経済は「安易なマネー」という劇薬なしでは立ち行かない依存状態に陥りました。2019年にも引き締めを試みましたが、経済が揺らぎ始めるとすぐに利下げへと転じ、パンデミックによる大規模な刺激策でさらなる先送りがなされたに過ぎません。

現在、マネーサプライは再び急速に拡大しており、インフレ圧力が強まっています。FRBが緩和的な姿勢を強めるほど、ドルの購買力は低下し、ダイモン氏が危惧する過熱した火に油を注ぐことになります。経済という名の「依存症患者」は、現状を維持するためにより多くの薬を必要としていますが、それは破滅的な過剰摂取への道かもしれません。投資家は目先の熱狂をノイズとして退け、来るべきサイクルの転換に備えて、自らの資産を守るための計画を冷徹に立てるべきであると、この記事は締めくくっています。

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