Rothbard’s Button Might Be Liberty’s Last Hope - LewRockwell [LINK]
【海外記事紹介】リバタリアンの経済学者マレー・ロスバードが提唱した「国家を即座に消滅させるボタン」という比喩を通じ、真の自由を取り戻すための道筋を説いた論説をご紹介します。
この記事は、現代社会が「政府による国民への攻撃」や「メディアによる監視」といった、オーウェル的な悪夢に直面していると警告しています。憲法に頼ったり「良い政治家」を選んだりするだけでは根本的な解決にはなりません。なぜなら、国家の本質とは、税金や通貨の偽造(増刷)を通じて、他人が生産した富を強制的に奪い取る「政治的手段」そのものだからです。
ここで登場するのが、ロスバードの「ボタン押し(ボタン・プッシャー)」という考え方です。もし押すだけで国家を消滅させ、人々に自由を返せるボタンがあるなら、自由主義者は親指に水ぶくれができるまでそのボタンを押し続けるべきだという主張です。
この理想を現実のものとした歴史的な例として、戦後ドイツの経済相ルートヴィヒ・エアハルトが挙げられています。1948年当時、ドイツ経済はハイパーインフレとナチス時代からの価格統制によって壊滅状態にありました。エアハルトは連合軍の監視の目を盗み、日曜日に独断で「通貨改革」と「価格統制の完全撤廃」を断行しました。翌月曜日、空っぽだった商店の棚には商品が溢れ、闇市場は消滅しました。これは「ドイツの経済奇跡」と呼ばれますが、エアハルト自身は「奇跡ではなく、自由という原則に基づき、個人の創意工夫を解放した当然の結果だ」と述べています。
現在の指導者の中で、こうした「国家による略奪」を根本から断ち切るために、連邦準備制度(Fed)や所得税の廃止を訴えたのはロン・ポール氏のような極少数の人物に限られています。記事の結論として、真に必要なのは、国家を肥大化させるルールを作る者ではなく、自らの職務を消滅させるほどに国家の制限を撤廃し、国民を「組織的な犯罪」から解放する指導者、すなわち「ボタン押し」の精神を持つ人物であると説いています。
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