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2026-02-20

金高騰を見誤った人たち

Schiff on Soar Financially: Wall Street Still Hasn’t Learned | SchiffGold [LINK]

【海外記事紹介】アメリカの著名な経済評論家ピーター・シフ氏が、最新の貴金属市場の動向と世界経済の行方について語ったインタビュー記事をご紹介します。シフ氏は、最近の銀価格の急騰や金市場の動きは、単なる一時的な流行ではなく、世界経済の構造的な変化を映し出していると警鐘を鳴らしています。特に注目すべきは、銀が長年の抵抗線であった1オンス50ドルを突破した後の爆発的な上昇です。シフ氏によれば、これは1980年代以来の心理的、技術的な壁を打ち破ったことを意味し、投資家の資金が一気になだれ込む引き金となりました。

シフ氏が指摘する興味深い点は、市場の「東西の乖離」です。現在、中国をはじめとする東洋諸国は実物の貴金属を精力的に蓄積している一方で、西洋の投資家は依然として慎重で、むしろ空売りを仕掛けるなど弱気な姿勢を崩していません。シフ氏は、この東洋側の動きこそが正解であり、金や銀を単なる投機対象ではなく「真の通貨」として捉えるべきだと主張しています。金価格が1オンス5000ドルに迫る現在でも、長期的な視点に立てば、依然として妥当な購入水準にあるというのが彼の見解です。

また、ウォール街の主要な金融機関が、過去20年間にわたる貴金属の強気相場を一貫して見誤ってきたことにも触れています。2024年初頭に金が2000ドルだった際、多くの専門家は「金はピークに達した」として産金株に売り推奨を出していましたが、結果はその予想を大きく裏切る形となりました。シフ氏は、こうした既存の分析が、多角的な構造変化を捉えきれていないと批判しています。

この貴金属高騰の背景には、インフレの定着、ドルの国際的な地位が低下する「脱ドル化」、そして米国の財政政策に対する信頼失墜という3つの大きな要因があります。現在、米国の公的債務は38兆ドルという天文学的な数字に達しており、トランプ政権下でも金利引き下げへの圧力が強まっています。しかし、膨大な債務を維持するために無理に金利を下げれば、ドルの価値はさらに損なわれるというジレンマに陥っています。シフ氏は、市場が米国の債務返済能力や連邦準備制度の独立性に強い疑念を抱き始めており、それが金や銀への逃避を加速させていると結論付けています。私たち日本人も、この世界的な通貨価値の変化から目を離すべきではないでしょう。

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