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2026-02-22

野蛮な植民地主義の復活

Rubio Declared a Return to Brutal Western Colonialism - and Europe Applauded - LewRockwell [LINK]

【海外記事紹介】先日開催されたミュンヘン安全保障会議において、マルコ・ルビオ米国務長官が行った演説の内容とその不気味な歴史的含意について、鋭い批判記事を紹介します。ルビオ氏は、トランプ政権の外交方針として「第2次世界大戦まで約5世紀にわたって続いた西欧の植民地秩序を復活させる」という驚くべき意図を表明しました。

ルビオ氏の歴史観によれば、1945年までの欧州による世界植民地化は、資源の略奪や搾取ではなく、西欧の探検、革新、創造性に満ちた「輝かしい時代」であったとされます。彼は、宣教師や兵士たちが大海を渡り、未開の民に「優れた文明」をもたらしたと賛美しました。その上で、過去80年間の停滞は「神なき共産主義革命」や「反植民地蜂起」によってもたらされた「帝国の衰退」であると断じ、欧州諸国に対し、アメリカと共に「人類史上最大の文明」である西欧の支配力を再興しようと呼びかけたのです。

驚くべきは、この演説が各国の元首や外交官から熱烈な拍手とスタンディングオベーションで迎えられたことです。ルビオ氏の物語には、植民地支配に伴う残虐な弾圧、産業規模のジェノサイド(大量虐殺)、先住民の奴隷化といった歴史的実態が完全に欠落しています。かつての帝国間競争が、最終的にヨーロッパ全土を焦土と化した二度の世界大戦を引き起こしたという教訓も無視されています。

この記事は、ルビオ氏が「過去80年間、西欧は植民地主義を放棄した」と主張している点も誤りであると批判しています。実際には、米国が欧州から帝国のバトンを引き継ぎ、軍事基地や経済包囲網(世界銀行やIMF)を通じて「洗練された形」で支配を継続してきたに過ぎないからです。トランプ政権が今やろうとしているのは、これまでの外交的建前をかなぐり捨て、むき出しの武力によって「帝国の首領」としての地位を固めることです。

著者は、国際法を無視し、力による植民地秩序へ回帰しようとするこの試みは、最終的に世界を破滅へと導く「自滅的な道」であると強く警告しています。かつての「野蛮な植民地主義」が、今、アメリカの公式な外交方針として復活しようとしているのです。

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