Here Goes Washington To War Again…Because It’s Still Empire First - LewRockwell [LINK]
【海外記事紹介】アメリカの外交政策に警鐘を鳴らす論説をご紹介します。現在、ワシントンではイランに対する戦意がかつてないほど高まっており、トランプ政権による軍事行動が秒読み段階に入ったとの報道も流れています。しかし、政治評論家のデビッド・ストックマン氏は、この動きが「アメリカ・ファースト(米国第一主義)」ではなく、他国への介入を優先する「エンパイア・ファースト(帝国第一主義)」であると痛烈に批判しています。
ストックマン氏によれば、現在のイランはアメリカの安全保障にとって軍事的な脅威ではありません。イランの海軍力は米海軍のわずか6%に過ぎず、その大半はペルシャ湾内での活動に限られる小型艇です。空軍も1979年以前の旧式機が中心で、アメリカ本土を攻撃できる長距離爆撃機も保有していません。さらに、イランは自らのミサイル射程を2,000キロメートルに制限しており、これはワシントンから1万キロメートル離れた場所にあるアメリカへの攻撃を自ら放棄しているに等しい状態です。国防予算を見ても、年間1兆ドルを投じる国防総省に対し、イランは200億ドルと、わずか175時間分のアメリカの軍事費に相当する額しか充てていません。
それにもかかわらず、なぜアメリカは戦争へと突き進むのでしょうか。ストックマン氏は、その真の目的がアメリカの防衛ではなく、イスラエルなど「必要のない同盟国」への支援や、中東における帝国的権益の維持にあると指摘しています。かつての建国の父たちが「他国との紛争への深入り」を警告したことを無視し、イラン周辺に5万人以上の米兵を駐留させ続けている現状は、憲法が定める平和な共和国の姿から逸脱しているというのです。
また、イランの核開発や弾道ミサイルへの懸念も、交渉のテーブルで過剰に煽られていると氏は主張します。イランは本来、国際的な核不拡散条約の下で認められた権利を制限されており、2015年の核合意も遵守していたにもかかわらず、トランプ氏が一方的に離脱したことで緊張が再燃しました。ストックマン氏は、イランとの戦争がもたらすのは自由の拡大ではなく、膨大な増税と軍の肥大化、そして市民の自由の抑圧であると断じ、目先の中東情勢に惑わされず、アメリカ自身の真の安全保障を見つめ直すべきだと訴えています。
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