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2026-02-25

麻薬戦争の解決策

Another Drug Lord Killed. Is the Drug War Now Over? - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]

【海外記事紹介】メキシコで「エル・メンチョ」の名で知られる大物麻薬王、ネメシオ・オセゲラ・セルバンテスが殺害されたというニュースが世界を駆け巡りました。米国の弁護士であり自由尊重主義者のジェイコブ・ホーンバーガー氏は、この記事の中で、こうした「麻薬王の殺害」に熱狂する主流メディアの姿勢を、冷ややかな、しかし確信に満ちた筆致で批判しています。

著者は、大物麻薬王が殺害されるたびに「麻薬戦争に大きな進展があった」と喜ぶ人々の思考を「滑稽」だと切り捨てます。なぜなら、同様の出来事は過去数十年にわたって繰り返されてきた既視感のある光景に過ぎないからです。今回のエル・メンチョの死も、麻薬組織に「大きな打撃」を与えたと報じられていますが、現実は麻薬戦争の終結どころか、むしろ報復の連鎖と暴力の激化を招いています。実際にグアダラハラなどの都市では、殺害直後から激しい報復戦が始まっており、政府はさらなる弾圧を余儀なくされています。

歴史を振り返れば、1993年にコロンビアのパブロ・エスコバルが殺害された際も、当時の麻薬捜査官たちは歓喜に沸きました。しかし、ドラマ『ナルコス』が描いた通り、一人の王がいなくなれば即座に別の組織がその利権を奪い合い、暴力の総量はむしろ増え、麻薬の流通が止まることはありませんでした。国連の報告によれば、過去10年でコカインの利用者は大幅に増加しており、軍事的な制圧がいかに無意味であるかを統計が証明しています。

著者が最も深刻だと考えているのは、この終わりのない「麻薬戦争」が、米国内の市民の自由やプライバシーを破壊する口実となり、同時にメキシコという国そのものを崩壊させてきたという点です。ホーンバーガー氏は、一貫して主張している解決策を提示します。それは「薬物の合法化」です。麻薬王やブラックマーケット、それに付随する暴力の連鎖を一掃する唯一の方法は、それを法的な管理下に置き、犯罪組織の収益源を根絶することです。武力による解決は、関係する当局者たちの利権を永続させるための「ラケット(不正な金儲け)」に過ぎないと著者は喝破しています。

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