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2026-02-24

金銀、さらに重要に

Silver’s Breakout, Retail Pandemonium, and the Push for Sound Money [LINK]

【海外記事紹介】2026年に入り、銀(シルバー)市場で起きた歴史的な暴騰と急落、そして米国内で加速する「健全な貨幣(サウンド・マネー)」への動きについて、貴金属取引大手マネー・メタルズ・エクスチェンジのステファン・グリーソンCEOによる分析をご紹介します。

銀相場は、45年間にわたって壁となっていた1オンス50ドルを突破し、一時120ドルまで急騰するという現代市場でも稀に見る劇的な動きを見せました。その後、1日で約28パーセント下落するという史上最大規模の調整を経て、現在は70ドル台後半で推移しています。金も同様に、過去3年間で価値が2倍以上に上昇しており、現在は一時的な調整局面にあるものの、構造的な強さは維持されています。

この激動の裏では、現物市場に深刻な歪みが生じています。現在、世界の銀精錬能力の半分以上が中国に集中しており、米国内の精錬所は1年以上のバックログ(受注残)を抱え、パンク状態にあります。この精錬のボトルネックにより、古い銀貨がスポット価格を大幅に下回る価格で取引される一方で、中国やドバイでは高いプレミアムがつき、米国から現物の銀が流出するという国際的な裁定取引が活発化しています。また、米国の一般市民で金銀を保有しているのはわずか1〜2パーセントに過ぎませんが、この層が少しでも拡大すれば、現在の現物供給インフラは維持できないだろうと予測されています。

さらに注目すべきは、米国各州で進む「健全な貨幣」を実現するための法整備です。現在、貴金属の購入に消費税を課す州はわずか5州にまで減り、14の州では売却時の所得税も撤廃されました。ユタ州やテキサス州などでは州独自の金準備を保有する動きも加速しています。連邦レベルでも、米国の金準備の透明性を高めるための監査法案や、ニューヨーク近郊に集中している保管庫を分散させる「シルバー法案」などが提出されています。

グリーソン氏は、中央銀行がドルに代わる第一の予備資産として金を蓄積し、脱ドル化が進むなかで、貴金属市場は「新しい現実」のフェーズに入ったと指摘しています。今後も激しいボラティリティ(価格変動)は続くものの、現物の需給逼迫と通貨への不信感を背景に、金と銀の重要性はさらに高まっていくと結論づけています。

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