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2026-02-23

約束を守らない国

Sergei Lavrov is Right: America is 'Agreement Incapable' | The Libertarian Institute [LINK]

【海外記事紹介】ロシアのラブロフ外相が、アメリカを「合意不可能な国」と非難した背景と、国際社会で揺らぐアメリカの信頼性について分析した記事をご紹介します。

ラブロフ外相は先日、「アメリカは合意を履行する準備ができていない」と述べ、2025年8月にアラスカで行われたトランプ・プーチン会談での約束が守られていないと主張しました。こうした「ワシントンは約束を守らない」という批判は、ロシア外交の定番となりつつありますが、今やその不信感はロシア以外にも広がっています。

過去20年間を振り返ると、アメリカは驚くほど多くの国際協定から一方的に離脱してきました。2001年の弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約に始まり、トランプ前政権下でのイラン核合意(JCPOA)、中距離核戦力(INF)全廃条約、そしてオープンスカイ条約からの離脱が続きました。こうした相次ぐ「約束破り」は、敵対国だけでなく同盟国にも、アメリカの約束は一時的なものに過ぎないという強い不信感を与えています。

その結果、国際社会ではアメリカ主導の多国間主義から、BRICSや上海協力機構(SCO)といった「オルタナティブ(代替的)な枠組み」へのシフトが加速しています。2024年に劇的な拡大を遂げたBRICSは、今や世界人口の45パーセントを占め、独自の決済システム「BRICSペイ」の構築などを通じて、ドル依存からの脱却を図っています。制裁や合意離脱を外交手段として多用するアメリカに対し、これらの組織は「信頼できないワシントン」に代わる新たな極として存在感を高めているのです。

記事は、アメリカが信頼を再構築するためには、たとえ不完全な合意であってもそれを維持し、予測可能な枠組みを作ることが不可欠だと説いています。ロシアや中国、そして一部の欧州諸国までもが「アメリカ抜き」の防衛や経済の自律性を模索し始めるなか、アメリカが「合意不可能な国」という汚名を返上できなければ、世界は多極化という不可避な流れに飲み込まれていくことになると警告しています。

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