Sky News gains rare access to Bank of England's gold vaults | Money News | Sky News [LINK]
【海外記事紹介】ロンドンの地下深く、金融街の喧騒から隔絶された場所に、世界最大級の富が眠る「地下都市」が存在します。スカイニュースの記者が、これまで極秘とされてきたイングランド銀行(英中央銀行)の巨大な金庫室への立ち入りを特別に許可されました。地下鉄セントラル線がバンク駅の手前で急カーブを描くのは、実はこの強固な金庫室を避けるために設計されたからだという逸話があるほど、この場所はロンドンという都市の物理的な構造にまで影響を与えています。
この地下ネットワークには12の金庫室があり、合計で5000トンを超える金塊が保管されています。これはアメリカのフォートノックスよりも多く、ニューヨーク連邦準備銀行に次いで世界第2位の保管量を誇ります。特筆すべきは、ここに眠る金のほとんどはイギリス政府のものではなく、世界60カ国以上の中央銀行から預かったものであるという点です。ロンドンは歴史的に現物金の取引の中心地であり、各国はここで金を売買し、所有者のコードを書き換えるだけで実物を動かさずに取引を完結させています。
しかし、昨年はこの「動かざる金」が大きな動きを見せました。トランプ大統領による関税政策への懸念からニューヨークの金価格が跳ね上がり、ロンドンの金庫室からアメリカへ金塊を空輸する投資家が急増したのです。イングランド銀行のベイリー総裁は、世界情勢の不確実性が高まる中で、米ドルの先行きへの不安が安全資産としての「金」への回帰をさらに加速させていると指摘しています。
かつて1990年代末、イギリス政府は金の重要性を過小評価し、1オンス約275ドルという安値で保有量の半分以上を売却してしまいました。現在、金価格は1オンス5000ドルに迫っており、この売却による潜在的な損失は天文学的な数字に達しています。金は単なる古い資産ではなく、現代においても「究極の安全資産」としての地位を揺るぎないものにしています。ロンドンの地下に眠るこの膨大な輝きは、まさに世界経済の不安と信頼のバロメーターそのものと言えるでしょう。
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