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2026-02-25

プラチナ、構造的な供給不足

World Platinum Investment Council: Recent Price Correction Better Aligns Market With Fundamentals [LINK]

【海外記事紹介】貴金属市場が激動の様相を呈する中、プラチナ価格の動向が大きな注目を集めています。2025年に前年比119%という驚異的な上昇を記録したプラチナは、2026年1月下旬には1オンスあたり2,923ドルの史上最高値を付けました。その後、金や銀とともに大幅な価格調整局面を迎えましたが、現在は2,000ドル付近で底堅く推移しています。マイク・マハリー氏によるこの記事は、世界プラチナ投資評議会(WPIC)の見解を引きながら、この価格変動の背景にある真の要因を鋭く分析しています。

評議会の分析によれば、1月の急騰は地政学リスクやマクロ経済環境を背景とした「貴金属ブーム」に巻き込まれた結果であり、市場のファンダメンタルズ(基礎的条件)から一時的に大きく乖離していました。独自の価格帰属モデルを用いた試算では、1月26日時点のスポット価格と理論値の間には500ドル以上の乖離、つまり「説明のつかないプレミアム」が乗っていたと指摘されています。しかし、その後の価格調整と2月の緩やかな回復を経て、市場は再びプラチナ独自の需給バランスという現実的な動向に焦点を合わせ始めました。

現在、プラチナ市場が直面している最も重要な事実は、構造的な供給不足が解消されていない点です。2024年には約100万オンスの供給不足が発生し、2025年もそれを上回る規模の不足が見込まれています。2026年こそ需給が均衡する見通しですが、市場の逼迫感は依然として強く、2027年以降は再び不足に転じ、2030年までその傾向が続くと予測されています。この需給のタイトさは、現物のリースレートの高止まりや、ロンドン店頭市場での「バックワーデーション(先物より現物が割高な状態)」という現象に明確に表れています。

今後の価格を支える要因として、世界プラチナ投資評議会は5つのポイントを挙げています。継続的な供給不足、鉱山生産とリサイクル双方の停滞、米国の関税導入リスクを相殺する中国の投資・宝飾需要の強さ、そして歴史的に見て金価格に対してプラチナが依然として割安であるという点です。2011年以前はプラチナの方が金よりも高価であるのが一般的でした。この記事は、最近の価格調整が市場を健全な状態に戻したと結論付けており、投資家は一時的なブームではなく、長期的な需給の不均衡という本質的なリスクとチャンスに目を向けるべきであると説いています。

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