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2026-02-21

グアンタナモ、正義の不在

A Mockery of Justice: Torture Victim to Face Trial at Guantánamo After 25 Years - Antiwar.com [LINK]

【海外記事紹介】アメリカのグアンタナモ米軍基地にある収容所で、25年もの歳月を経てなお決着がつかない「正義の不在」とも言うべき異常事態が続いています。ジャーナリストのアンディ・ワーシントン氏が、CIAによる激しい拷問の犠牲者であり、2000年の米駆逐艦コール号襲撃事件の首謀者とされるアブド・アルラヒム・アルナシリ被告を巡る、泥沼化した裁判の現状を報告しています。

この問題の核心は、アメリカ政府が過去に行った「拷問」という負の遺産とどう向き合うかにあります。検察側は当初、被告が拷問下で行った自白は証拠として認められないという司法判断を受け、死刑を取り下げる代わりに終身刑を受け入れさせる「司法取引」を進めてきました。これは、9.11テロ事件の被告たちとも同様に進められてきた現実的な解決策でした。しかし、バイデン政権に続きトランプ政権下の国防総省も、この司法取引を土壇場で拒否し、あえて「勝てる見込みのない死刑裁判」を強行する決定を下したのです。

司法取引を拒否したのは、ビジネスマン出身のフェインバーグ国防副長官でした。この決定により、今年6月から軍事裁判が開始される見通しですが、専門家や弁護団は、これがさらなる混迷を招くだけだと警告しています。拷問によって得られた証拠が排除されている以上、有罪を立証するのは極めて困難であり、たとえ有罪判決が出たとしても、その後数十年にわたる上訴手続きが続くことは目に見えています。

事件から4半世紀が経ち、遺族や生存者の間からも「死刑にこだわって裁判を長引かせるよりも、司法取引で早期に決着をつけ、人生に区切りをつけたい」という悲痛な声が上がっています。しかし、歴代の政権は「正義」の名の下に復讐心を満たす道を選び続け、拷問という人道に反する行為が裁判そのものを機能不全に陥らせている現実から目を背けています。ワーシントン氏は、テロに拷問で応じたというアメリカの致命的な過ちを清算できない限り、真の結末や正義が訪れることはないだろうと厳しく批判しています。

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