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2026-02-22

金と購買力の維持

Gold Volatility and the Fed’s Next Chapter [LINK]

【海外記事紹介】金価格の乱高下とアメリカ連邦準備理事会(FRB)の次なる章について、興味深い分析をご紹介します。トランプ大統領はパウエル議長の後任としてケビン・ウォーシュ氏を次期FRB議長に指名しました。この発表前後、金市場ではここ数年で最大級の急落が見られましたが、著名な投資家であるアクセル・メルク氏は、これを単なる「レバレッジ解消による一時的な調整」と冷静に分析しています。

メルク氏によれば、近年の金価格上昇を牽引してきたのは、かつてミーム株や仮想通貨を追いかけていた投機筋の参入でした。彼らがレバレッジをかけて市場になだれ込んだため、反転した際の下げ幅も暴力的なものになりました。しかし、この暴落は市場の「弱い手」を排除する健全なプロセスであり、個人投資家はこの下落局面を絶好の買い場と捉えて動いています。実際、実物資産を扱う卸売業者の現場では、一日の出荷額が保険の限度額に達するほどの活況を呈しているといいます。

金市場を巡る議論で今、最も注目されているのは「8,000ドル」という強気な予測です。JPモルガンなどが示すこのシナリオは、金が単なる「危機の回避手段」から「ポートフォリオの標準的な構成要素」へと変化することを前提としています。投資家や機関投資家がわずか数%でも配分を増やせば、株式や国債に比べて市場規模が小さい金の世界では、価格を劇的に押し上げる要因となります。

この背景にあるのは、アメリカの財政悪化に対する根強い懸念です。政府債務の膨張に歯止めがかからない中、インフレによって通貨の購買力がじわじわと奪われるリスクに、一般の投資家も気づき始めています。次期議長候補のウォーシュ氏は、FRBの肥大化したバランスシートの縮小や、過度な経済介入を控える「基本への回帰」を提唱する人物です。

メルク氏は、FRBのリーダー交代といったニュースが一時的な変動を招くことはあっても、本質的なストーリーは変わらないと強調しています。それは、長期的な「購買力の維持」という視点です。金価格の変動は激しいものですが、長い目で見れば、法定通貨の価値が目減りしていく中で、実物資産としての金が持つ重要性はかつてないほど高まっているのです。

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