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2026-02-25

揺らぐ韓国の対米観

Watching Uncle Sam From Seoul - Antiwar.com [LINK]

【海外記事紹介】「ソウルからアンクル・サム(米国)を注視する」——元外交官で東アジア専門家のジェフリー・ロバートソン氏による、トランプ政権の予測不能な外交が韓国に与えている衝撃と、同盟の変質を分析した論考を要約します。

著者は、2026年1月のベネズエラでのマドゥロ大統領拘束作戦(アブソリュート・リゾルブ作戦)や激化する対イラン紛争を機に、韓国の対米観が「信頼」から「不信と計算」へと決定的に変化したと指摘しています。

記事が分析する韓国側の主な懸念は以下の通りです。

  • 「予測可能性」の崩壊: かつての米韓同盟は、6カ国協議や緻密な同盟調整といった「プロセス」に基づき、リスクを管理し安定を維持することを目的としていました。しかし現在のトランプ外交は、SNSや大統領個人の感情に突き動かされた「即興劇」のように見えます。韓国にとって、この不確実性は死活的な脅威です。

  • ベネズエラとイランの衝撃: 国連の承認も自衛権の行使でもないベネズエラでの電撃作戦や、明確な戦略的根拠(民主化か、核阻止か、体制転換か)が見えないイランへの攻撃は、ソウルの専門家たちに「朝鮮半島も単なるパフォーマンスの舞台にされるのではないか」という恐怖を植え付けました。

  • 「戦略的支点」としての悪用: 朝鮮半島は米国のインド太平洋戦略における「支点(テコ)」ですが、韓国側は、米国(あるいはトランプ一族)の利益を守るために自分たちが中国やロシアに対する盾として使い捨てられることを恐れています。

  • 同盟の空洞化: 韓国世論は依然として同盟を支持していますが、その中身は変質しています。若手の政策立案者は、パートナーシップの多角化、独自の防衛力強化、外交的自律性の拡大といった「ヘッジ(保険)戦略」を公然と議論し始めています。中には、BRICSへの接近や、中国の覇権を容認した場合の利得を検討する者さえ現れています。

「韓国人は米国の力を信じなくなったのではなく、米国の『着実さ(steadiness)』を信じなくなったのだ」。著者は、米国があらゆる地域を混乱の舞台として扱うなら、ソウルは米国との間に距離を置き、共通の運命ではなく「冷徹な計算」に基づいて動くようになると警告しています。

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