JPMorgan Raises Gold Forecast to $6,300, Makes Case for $8,000 [LINK]
【海外記事紹介】世界的な大手金融機関であるJPモルガンが、最新のレポートで金価格の予測を大幅に引き上げ、投資家の間で大きな注目を集めています。同行は、2026年の金価格の見通しをこれまでの1オンス5055ドルから6300ドルへと上方修正しました。さらに、特定の条件が整えば1オンス8000ドルという驚異的な水準まで上昇する可能性があるとの見解を示しています。
直近の市場では金価格が11パーセントほど下落する局面もありましたが、JPモルガンのアナリストはこれを一時的な変動に過ぎないと見ています。彼らは、中長期的な視点において、金という「実物資産」が紙の資産(通貨や債券)を凌駕する構造的なトレンドは依然として強固であると断言しています。今回の予測引き上げの背景には、世界的な地政学リスクの高まりや、主要国による「ドルの価値低下」への懸念があります。特に2022年のロシア・ウクライナ紛争以降、各国の中央銀行による金の買い越し額は倍増しており、米国によるロシア資産の凍結を受けて、外貨準備をドルから金へと分散させる動きが加速しています。
JPモルガンが描く「1オンス8000ドル」というシナリオは、家計部門の投資行動の変化を根拠としています。平均して、個人と機関投資家を含む欧米の投資家は現在、ポートフォリオの1%未満しか金を保有していません。もし個人投資家がこの配分を現在の約3パーセントから4.6パーセント程度まで引き上げるだけで、供給が限られている金市場には莫大な需要が流れ込み、価格を8000ドルから8500ドルのレンジまで押し上げる可能性があるというのです。
かつて、投資の王道は「株6対債券4」の比率と言われてきましたが、最近では大手金融機関の間でも、ポートフォリオの20パーセントを貴金属に割り当てるべきだという議論が現実味を帯びています。米国政府が膨大な債務を抱え、その返済のために「インフレという名の税金」で通貨価値を薄めている現状において、投資家は利回りよりも「購買力の維持」を優先し始めているのです。金はもはや、危機の時に一時的に高騰する避難先ではなく、資産構成の核となる「コア資産」へと進化しつつあります。一時的な価格の上下に一喜一憂するのではなく、通貨価値の下落に対する長期的な防衛手段として、金という資産を再評価すべき時期に来ているようです。
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