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2026-02-21

「世界最強」の幻想

Iran Crisis Exposes the Impotence of America’s Neoliberal War Machine - Antiwar.com [LINK]

【海外記事紹介】アメリカ政府がカリブ海から中東へ第2の空母ジェラルド・R・フォードを派遣し、イランへの軍事圧力を強めている現状に対し、独立系ジャーナリストのニコラス・J・S・デイヴィス氏がその危険性と米軍の構造的弱点を鋭く突いています。

デイヴィス氏は、トランプ政権がイラン国内の市民への同情を口実に、違法な軍事攻撃の準備を進めていると警告しています。しかし、その「世界最強」を誇る米軍の内情は、長年の過剰な展開によって疲弊しきっています。現在、米国の空母12隻のうち9隻がドック入りや修理待ちの状態にあり、実際に即応できる戦力は驚くほど限られています。対照的に、イランは数十年をかけて防衛体制を整え、米軍の拠点や艦隊を精密に叩くミサイルやドローンの火力を蓄えてきました。2025年6月の交戦では、米軍がイランの核施設を空爆したものの、イラン側の報復によってイスラエルも米軍も甚大な被害を受けた可能性が示唆されています。

さらに深刻なのは、冷戦後の「新自由主義」による軍事産業の民営化が、米国の戦争機械を「高価だが無力」なものに変えてしまったという指摘です。独占的な軍需企業は、利益を優先して極めて高額で複雑な兵器を少量生産することに注力してきました。その結果、1隻175億ドルもする空母フォードのような巨大兵器は誕生しましたが、ウクライナ戦争やイエメンのフーシ派との戦いで露呈したように、弾薬やドローンの量産能力、そして泥沼の地上戦を勝ち抜く実力は失われています。ロシアが米国の15分の1の予算で軍事的優位を保っているのは、腐敗した政治と結びついた民営化に走らず、国の防衛を誠実かつ合理的に計画してきた結果だと氏は分析します。

アイゼンハワー大統領はかつて、攻撃能力だけで安全を測る危うさを説きました。圧倒的な攻撃力を誇った1939年のドイツが、わずか6年後に壊滅した歴史を忘れてはなりません。力による外交は、相手の頭に銃口を向けて降伏を迫ることではなく、互いの尊重に基づき、国連憲章という万国共通のルールに従って解決策を見出すことです。腐敗した指導者層が、再び「米国製」の惨劇を中東に引き起こす前に、私たちは武力行使という選択肢がもはや幻想であることに気づく必要があります。

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